37美汐、ゆうくん
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「いや、そこは自分で洗うから」
期待はしていたが、再び大きくなってしまった場所が恥ずかしくなり、一応断ってみる。
「ダッテ、イツモコウダッタジャナイ」
明らかな嘘をついてしまい、話し言葉がカタカナになってイントネーションもおかしい美汐。
何度か洗った事はあるが、くすぐったくて逃げられたり、その後は自分も洗われてしまうので、しっかりとは洗えず、特に大きくなっている状態の物など洗った覚えが無いので、今ひとつ強く出られなかった。
「うっ」
戸惑いながら、タオルで祐一を包んで洗い始める美汐。いつもと違い、鼻息も荒く祐一をこすり続け、心の中を覗き見て、どこをどうすれば良いのか表情を見る。
「ここ? こうすればいいの?」
やがて、タオルが邪魔だと気付いた時、足の上に置いて、素手で、両手で洗い始めた。他の女の匂いを消すように、強く、激しく洗い、背中には自分の突起を擦り付け、荒い呼吸をする度にオスの変な匂いがしたが、それがとても心地よく、芳しい物に思えた。
「ああっ、天野っ、もうだめだっ」
「みーちゃん、でしょ?」
この後、心の情景で祐一がどうなるのか知った美汐は、先に左手を当てて祐一を受け止めた。
「沢山出して、ゆうくん」
「うううっ!」
思い出の少年に、幼い頃にはできなかった戯れをして、その心地よさそうな表情と、自分が受け止める予定の逞しい部分を見て、とても興奮した美汐。これは約束された当然の行為で、もう祖母に叱られることもなく、いつか子供を産むのさえ、とても自然な成行きだと思えた。
「はーっ、はーっ」
祐一が放出し終わったのを見て、残りも搾り取ると、左手に乗せた物を引き寄せ、眼の前で光に当て、宝石でも見るように目を細めて観察する。子種の生産は間に合わなかったが、汁の方は秘薬が効き始めたようで大量に出た。
「さっきお婆ちゃんが言ってたみたいに、これが欲しい女が沢山いるの。この後、お婆ちゃんも天野家の女として、一族の未婚の娘を呼んで、できれば全員にゆうくんの「種付け」させるつもりだわ」
また信じられない話を聞いて、美汐に向き直って話し続ける。
「そりゃ無いだろ、大昔ならいざ知らず、今時の子が好きでもない男と、その、スルなんて」
「掟が厳しかった頃は全員よ、今では呼ばれなかった女は許されて、指名されても拒否もできるけど、そんな女は絶縁されて、援助もされず放り出される。この価値が分からない者は一族にはいらないの」
まだ掌の上で転がし、まるで高級ワインをテイスティングするように匂いまで嗅ぐ美汐。祐一は恥ずかしくて、早く流してくれないか待っていた。
「それ、もういいだろ、捨ててくれよ」
「嫌、こんな価値がある物、捨てられないよ」
そう言うと零さないように注意しながら口に当てて飲み干し、掌に残った物も泡も気にせ
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