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KANON 終わらない悪夢
37美汐、ゆうくん
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、お前達だけが巫女として選ばれて生き残って、他の者は助からんかも知れん」
 聖書の初期の登場人物や、天孫降臨の頃のように、不死であったり、千年以上生き続ける羽目になった一同。
 秋子としては子供が欲しいのは純血の妖狐である名雪と真琴と自分なので、能力が低い者の血が混じって増えると、現在のように不死でも不老でもない、簡単に死ぬ者が多くなり、不幸の種も増える。
 この際、只人の遺伝は残さず、精霊でもある純血の妖狐の血だけ残すのも選択肢として考え始めた。
「それではお孫さんはお預かりします。美汐さん、他のお嫁さんとも仲良くして下さいね」
「え? …………はい」
 今の間と生返事が怖かったが、栞と仲良くする気など一切無く、美坂姉妹には強力な術を掛けて黙らせるつもりの美汐。
 相沢さんではなく「ゆうくん」の取り合いなので、いつか佐祐理に掛けられた軛も断ち切って、舞も支配下に置いて、沢渡真琴とだけ仲良くする予定なので、他の女とも事務的な会話以外するつもりも無かった。

 美汐のお婆さんや天野の家の者が帰った後、風呂場から性的にも満足した怖いお姉様方が現れたが、すっかりおかしくなってしまっていた美汐は祐一を手放そうとしなかった。
「どうしたんですか〜? 美汐も一弥にそんなに懐いて?」
「…祐一から離れて」
「それがその、天野の死に別れたと思ってた妖狐の子が、俺の使い魔だったみたいで」
 現状を簡潔に説明してみたが、美汐の異常な状態を理解させるには至らなかったようで、舞が美汐の首根っこを掴んで引き離そうとした。
 ブラコンの姉の行動だったが、どう見ても性的なブラコンなので美汐も実力を行使した。
『お義姉さんこそ離れて下さい、私はゆうくんの恋人で結婚もしてるんです』
『…祐一から離れて』
 術の掛け合いになったが、ハーフの舞と、クォーターでも妖狐の一族なので血が濃く、天性の才能や術の練度も高い美汐の力が拮抗し、サウザントウォーに入った。
「まあまあ、美汐もお嫁入りして、これから一緒にいるんですから仲良くして、舞」
「…わかった」
 佐祐理の言葉に従ったのか、ゴージャスさゆりんの効果範囲なのか、おとなしく引き下がった舞だが、ブラコンの姉がこの程度で諦めるはずもなく、佐祐理がいない場所で雌雄を決する事になるのか、美汐の命が心配された。
(もうちょっと……)
 その間もマヌケな祐一クンは、佐祐理お姉ちゃんが浴衣の下に下着をつけていないのに気付き、胸の谷間や乳首を覗こうとしていたが美汐に阻止された。
「ゆうくんのエッチ、浮気者」
 そう言いながら祐一の目を隠したが、ちょっと腕力が強すぎてヘッドロックになりタップされたが、意味がわからないまま締め上げていると、もう一度命令された。
『…祐一を離せ』
 祐一が苦しがっているのに気付いて手
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