37美汐、ゆうくん
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解不能だったが、さっきの秋子ちゃんの話ほど、とんでもない内容では無かったので、理解しようと努力してみる。
(これからは、こんな話が、「よくある話」で済まされるのか。でも怪我したのって誰だ?)
あゆが木から落ちた致命的な記憶は、名雪に消されたまま思い出せないので、普通の生活が送れている祐一。
「目が覚めても記憶が無い子じゃったで、仲間にも、狐様にもお伺いを立てたが、あの時は大変でのぉ、お怒りが冷めるまで、婿殿を預かる事にしたんじゃ」
多分、秋子ちゃんが手刀の一閃で大木を切り倒したり、残りがカンナくずになるまで粉々にしたり、火を噴いて焼き尽くしたり、大変な怒りようだったらしい。
「丁度、休みで美汐も来ておったが、この子は天からお預かりした子じゃよって、仲良うなってはいかんと言うたに、一目で婿殿を好いてしもうて」
「おばあちゃんっ」
お婆さんの言葉で顔を赤らめる美汐。抱き付いて離さなかったり、胸がべったり張り付いている方は気にならないらしい。
「あれこれ世話を焼いて、とうとう名前を聞き出したのも美汐じゃった。それ以外は寝言で「助けて、助けて」しか言わんかったで、「ゆう」と言った名前だけが手掛かりじゃった。わしらも、もしやあのまま家に残ってくれるかと思うたのが間違いじゃったのう。他の狐様と同じで、一月と経たん間に婿殿の分身は消えてしもうた。美汐には酷な思いをさせた……」
消えた祐一を探し、いつまでも泣き叫んでいた美汐を思い出し、涙するお婆さん。
「せめて二人とも、もう3つ4つ上じゃったら、子供だけでもこさえて、仲良う暮らせたものを」
「もうっ、お婆ちゃんったらっ」
12,3歳辺りの、強姦罪ギリギリの年齢を狙ってくるお婆さん。
「じゃが、今ならもう安心じゃ、美汐の思いを遂げさせてやって下され、他にもおなごがおるのは知っておりますよって、せめて子供だけでも産ませてやって下され」
そう言って手を付いて、頭を下げるお婆さん。立っている人物が多いので異様な光景だが、床上生活者で、秋子様や相沢様の前では普通の行為らしい。
「そんなっ、ゆうくんだって、その、心の準備が」
真っ赤になってクネクネしている美汐の方は、全く異存は無いようで怖くなる祐一クン。
さっきからヤリまくっていたが、お胤の方はカラっけつで出なかったので多分妊娠はしないはずだが、周りの雰囲気がいつも通りになり、嫌な汗を流す。
「ゆうくん、私じゃ嫌なの?」
先ほどまでのレイプ目とは全く別人の、うるうるした目で見る美汐。しかし病んだ目のまま見下されているので、断ったりするとやはりSATSUGAIされてしまう。
「いや、そうじゃなくって。こう言うのはやっぱり、もっと時間をかけてだな」
「他の家でも、狐様の「お胤」を欲しがる者は大勢おります、じゃがこれは家のために言
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