36美汐の初体験
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らにも配達に来た天使の人形。既に一弥の侵入を許していたので、魔物への警戒は薄れていたが、ここまでの呪いの塊が入って来たので当主の具合も悪化し、剥製にされていた動物が復活して歩き出し、パプアニューギニアあたりで貰ってきた仮面が「キィアアアアアアッ!」とか叫び出して騒ぎになった。
「あれ? どうしたの天使くん、ここの人も食べに来たの?」
(いや、一弥からの鬼電でね、栞ちゃんが貧乏でお金を持ってなくて援交に誘われたって泣かれたから、お金の配達に来たんだ)
「え? そうなんだ、冗談なのに」
冗談と言う時、やたら黒い表情だったので、プロレタリアート革命か市民革命でも起こして王族や貴族を断頭台に送ったのが分かった。
カストルとポルックスのように育った兄弟がヤられたようなので「奴は四天王の中でも最弱の存在」と言いたかったが、あゆと真琴の方が弱かったので自重した。
(はいこれ、いじめっ子のパパが愛人に振り込むはずだったお金。まあ、ここにあるからレイプで訴えられたんだけどね)
栞は(有)天使の人形、と言う屋号の通帳を渡され、金額を数えた。
「一、十、百、千、万、ええっ? ひゃくまんえんっ!」
(一千万だよ、慰謝料だと思って取っといて)
栞のお金の桁数は上限六桁プラス一までしか存在しないので、一千万円は認識できなかった。
「こっこっこっ、こんな金額をどうして? どうやって?」
札束で頬をぶん殴られ、鋼鉄の肉体も悲鳴を上げて膝から崩れた。
(明日には今日の男たちとか、年配のナイスミドルも喜んでくれたから、もう二、三百万ほど振り込んでくれるよ、それとこっちは小学校の頃の校長先生からだ)
「校長先生って「私の生徒にイジメなんてする悪い子はいない、君があの子たちに何かしたんだな? 何をしたか言ってみなさい」って言い切ったバカ?」
(そうそう、自分の生徒が「問題」を起こすのが受け入れられない低能だよ)
次は(株)天使の先物という屋号の通帳を渡され、同じように金額を数えた。
「一、十、百、千、万、十万、さんびゃくごじゅうまんえんっ!」
(三千五百万だよ、あずき相場に嵌めてやってね、追証を請求して持ち家を二件売らせて、今住んでる家も差し押さえ、退職金も差し押さえてマイナス五千万近くで、丸裸以下にして放り出してやれるよ)
「こっこっこっ、こんな金額をどうして? どうやって?」
札束で亀甲縛りに縛られ、百万円の束で猿ぐつわされて、札束の鞭でシバかれてビクンビクンしている栞。
(うちの活動資金だけどあげるよ、先物の方はお父さんにでも渡せばいい。舞の魔物が893を壊滅させてから、闇社会は乗っ取れたし、本当の悪人は始末したよ)
いつの間にか元締めになって、貸しお絞りや足ふきマットを高額でレンタルしたり、トイレットペーパーなども高額販売して、み
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