36美汐の初体験
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れて「んほおおおっ!」とか言って即落ちしたような男を信用できず、一生の伴侶とも認められない美汐は、祐一に見切りをつけて身支度を始め、お姉さま方の乳欲中に乱入して話を聞こうとした。
(バスタオルは……)
自分の下に置いてあったバスタオルは、自分が「んほおおっ」とか言って二枚もビチャビチャにしてしまったので使えず、佐祐理が置いて行った浴衣やハンドタオルを持って、足の間にまだ何か挟まっている感触を堪えながらヒョコヒョコ歩いて行った。
風呂場。
「ああっ、舞と繋がってるっ、いいっ」
「…佐祐理、これがいいのっ? こうっ?」
ドアを開けようかと思ったが、石鹸でも使ってスムースインしちゃってるらしく、入っても会話は不可能らしいので諦めて出た。
(ここはもうレズビアンの館ですね)
自分もその一員なのだが、お姉さま方のプレイには入れず、リビングに戻ろうとした。
そこで来客があったらしく、玄関の方で何か話す人物がいたので見てみると、祖母と家の者が立っていた。
「孫がお世話になったようですので、嫁入り道具でもありませぬが、美汐の身の回りの物をお持ちしました。お納め下さい」
「お婆ちゃん?」
どうやら近くで「美汐がヤリ終わる」のを待っていたようで、自宅から制服や鞄、筆記用具、着替えや体操服まで持ち込まれた。
(もう帰れないんだ……)
嫁入りしたのを母も認めたらしく、本当に必要な物まで持たせたようで、カラーボックスに愛読書や、思い出の少年との記念品まで見えた。
「おお、美汐か、もう使い魔は抜けたそうだの、大丈夫なのか?」
「ええ、何でも使い魔じゃなくて精霊になってたらしくて、私は強化されて不老不死になったそうなの」
「なんと、そのような話、伝承にも無いぞ?」
「皆さんの話だと、巫女に選ばれたとか、岩戸に入って方舟に乗るとか? 詳しくは聞いてないんだけど大変なことになってるみたい」
その話を聞いても驚かず、事前に会合の結果も、魔物の移動を記録したビデオも見ていると思われるお婆さん。
「もう知ってるのね?」
「ああ、倉田の爺さんが教えてくれた、あやつも若返っておったわ」
深刻な話で会話が途切れたので、茶でも出そうとポットや急須に手をかけて準備すると、祐一も降りて来て挨拶をした。
「婿殿、美汐はお勤めを果たせましたかな、色恋など何も知らぬ子で、さぞ面倒をお掛けしたでしょう」
「いえ、お孫さんはしっかりした人ですので何も……」
佐祐理お姉さまと舞お姉様に滅茶苦茶にされてしまったのは言えず、口籠ると、お婆さんは言ってはならないような大問題を口にした。
『さて美汐、お前には伝えねばならんことがある、七年前、お前が死に別れたと思っておる妖狐の子、あれは相沢様の使い魔だったのじゃ』
「へ?」
一瞬理解できなかった
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