36美汐の初体験
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残して貰えるのか」といった懇願方法を決める会になるのは想像がついた。
「私より、一弥を当主にして、天使の人形と話し合わせたほうが良いと思いますよ、女の言うことなど誰も聞かないでしょう」
「は、しかし、会議に出られる者も当主も、生者しか認められておりません、生身の肉体のない一弥様は、あちら側の人物として扱われます」
「そうですね、それも仕来りですか? ではオブザーバとして参加が認められるか、神託を伝えるものとして参加を交渉して下さい」
「はい…… それと私見ですが、選ばれた巫女が数人出たと言うことは、天孫降臨や国産みの頃まで戻されるのでは無いかと思われます。月宮直系の神憑りの娘が、おかしな宗派を立ち上げておりますが、あながち間違いでは無いかと、金策してシェルターを作り、聖母と呼ばれる者を選んで相沢様と娶せようとしております。あれこそが次まで生き残れる少数の…」
「お止めなさい、それだけは解っていても言ってはならぬこと。ネゴシエイトの基本から始めましょう。相手の要求、必要な物、何であろうと揃えて見せて、生け贄の娘を捧げ、かしずかせて怒りを収めて来たのが各家の勤め、準備に掛かりましょう」
切れていた連絡網が二十年ぶりに繋がり、不倶戴天の敵とも手を携えて話し合う時が来た。他家の古参の術者や古老と話ができる爺やが交渉を始め、下位組織の者が集まり、早速第一回会合が予定された。
秋子の家。
「皆さん、大勢ですから順番にお風呂に行って下さい。部屋割りも決めて下さいね」
真琴部屋に美汐、旧あゆ部屋には月宮一行でも良かったが、佐祐理お姉さまと舞おねえさまの初夜なので遠慮する一同。
「アタシは記録もありますんで、ここで転がってます、多分寝ません」
「じゃあ、私もここで」
「私も交代で見張りします」
流石に殺されそうになったり、死の淵まで行ったので眠れないのか、月宮の三人がリビングのソファーで寝るか、自分の変化を記録したり、交代で寝ずの番をするようになった。
秋子もまさか、この家を爆破して自衛隊か傭兵でも突入して、自動小銃やロケットランチャーを使って自分たちを始末しようとするマヌケはいないと思ったが、一応用心はした。
「真琴は私の部屋で寝なさい、佐祐理さんと舞さんが真琴の部屋。月宮さん達が二階の奥の部屋、天野さんは祐一さんとの初夜ですから一緒に」
「エ?」
思わぬ場所を寝床として誘導され驚く美汐。嫁入りはしたが、まさか本当に嫁になって夜伽を済ませて、穴という穴は縫われない替わりに一晩中ズボズボご使用になられ、高校ニ年の身で結婚したり開通させられたり受精させられたり妊娠させられるハメになるとは思わなかった。
「ソ、そ、それはまだアリなんですか? 相沢さんとイッショにネルなんて、ワ、わ、私は、そんな器用な真似はできません」
再び頭
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