第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#46
FAREWELL CAUSATIONY〜Hold Me In The Stormy〜
[9/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
一人の少女に受け継がれていた。
その者が織り成す、異なる世界との関連性によって目醒めたモノ。
その血の宿命、気高き血統は、決して一人では存在し得ない。
『LUGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO――――
―――――――――――ッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!』
虚仮脅しをと獅子の王が一際猛る、
背後の死霊を置き去りにして凄まじい激気と共に鬣を奮り挙げる。
己の猿真似のつもりか?
色彩も構成も酷似、だが複製が正 統には勝てない。
そのような模造、我が凄爪で薄紙の如く切り裂いてくれる。
攻めるも退くもなく、ただ煌きと共に宙へ佇む鎧の少女に
残虐の一閃が薙ぎ払われる、防具ごと切り裂くに十分な斬?だったが
ソラトが狙ったのは当然生身の上腕を主軸に絞ったものだった。
並の遣い手ならまだしも、ソラトほどの強者に対すれば
頑強な装甲も殆ど意味を成さない、
強度を犠牲にして研磨された薄刀が継ぎ目を狙うように、
身の丈を超える大剣が甲冑ごとブッた斬るように、
小さな手 甲一つでは強者の猛攻を止められない。
しかし、獅子が凄爪を振り下ろすとほぼ同時に少女は動いていた、
回避ではなく防御のために、斬?の軌跡に合わせ、
少女の左腕にも紅の光跡が浮かぶ。
ソレは瞬時に具現化し魔獣の牙すら喰い止める形容と成る。
グァッッッッッッッッギイイイイイイイイイイイイイイィィィィィィ
ィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
攻防何れ劣らぬ鋼の谺。
狂える獅子の凄?を怯まず受け止めたのは
瞬時に少女の腕に装着された 『盾』 であった。
正統的な騎 士 盾、厚さはさほどでもないが
その分硬度が密に凝結し砲弾すらも弾き返す威容を示す。
近接戦を阻害しないサイズ、表面に炎を模った装飾、色は言う迄もない深紅、
戦う者の気高さと純潔さを象徴するような形体。
ここにきても “魔術師” の特性は活かされた、
関わる者との繋がりが紡いだ成長。
だがそれで止まる獅子に在らず、
返しの左ではなくより相手に近い顎にて
サークレットごと頭部を噛み砕こうと身を乗り出す、
しかし対手の少女も先読み、
守りながら攻める攻防一体の迫撃を跳ね上げる。
ヴァギンッッ!!
肉ではなく装甲が搗ち合った為より凶暴な残響を軋ませ
弾ける金属片と共にソラトの躯は大きく仰け反りズレる。
“|鋼 盾 殴 打
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ