第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#46
FAREWELL CAUSATIONY〜Hold Me In The Stormy〜
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》はない。
尖立った肘当てからの手 甲、
女性形に湾曲した胸 甲 板、同様に引き締め広がった腰 甲、
そこからまた腿 甲が除かれしかし、膝 当 てから脛 甲を経て
鋼 靴に至るまでは、緻密過ぎるほどに遮蔽されている。
何より眼を瞠るのは、紅石で設えたが如き精巧な輝き放つ、
大翼型の背 下 甲であろう。
性質上飛翔能力はない筈だがコト “魔術師” の業に於いてこの定石は愚問に成り下がる。
正に強さと美しさ、本来両立し得ないモノが同時に存在する神秘。
“狂戦士の装甲” に対する 『聖天使の甲冑』 !
元来、女の髪には禍いを打ち払い神の加護を宿す魔力が在ると云われている。
灼眼と同じく装飾的な意味合いしか持たないと想われていた
“炎髪” にも、実は隠された能力が潜在していた。
業の威力を最大限に引き出す “真・灼眼”
ソレを外部の干渉により一切阻害させないため
髪を変質、具現、融合させ鎧と成す特質能力。
“炎 髪・鳳 煌 紅 煉 鎧”
伸長させた髪に他の物質を 「特性を保持したまま」
取り込み遍く炎の糸で守護の形体を織り上げる。
この場合既に纏っていた黒衣 “夜笠” と
瞬時に発現させた “双翼” を 『合成』 したという事になり、
つまりは髪で在るのに硬質化でき、装甲で在るのに飛翔出来る能力を
同時に獲得出来たと云うコトに成る。
シャナが仕切りに、真・灼眼の能力を技や策にではなく
己の裡に割いていた理由は正に此処。
灼眼にも自分の知らない未知の能力が眠っていた、
ならば “炎髪” にも同様の能力が在ると視て然るべし。
余程の莫迦でもない限り、ただ紅いだけの眼と髪を
わざわざ大仰な真名として示したりはしない、
必ず隠された意味が在る筈。
スタンド能力の例を出す迄もなく、
−言 は初めに父(神)と共に在り、スベテのモノはコレによって出来た−
(新約聖書・ヨハネによる福音書・第一章2、3節)
名前自体に重大な意味が在るのではなく、
ソレに宿った「心の力」こそが重要。
適当に名づけたものには、やはり適当な力しか宿らない。
嘗てのフレイムヘイズ、アラストールほどの存在が
その全霊を賭して共に在る事を誓って授けた真名。
“彼女” の時は発現しなかったが、
宿りしその真力は想いと共に時空を超え
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