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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第1話
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ロウスフィアもしくは光学迷彩機能を使って姿を消していた第2目標の護衛に迎撃され、敗北し、更にクラウ=ソラスは破壊されました。………任務失敗です。また、クラウ=ソラスが破壊され、わたし自身が囚われの身となった為、今後の任務の遂行は不可能と判断します。」

「何ですって!?――――!!貴女は……”殲滅の姉妹(ルイン・シスターズ)”の一人――――”紅の殲滅姫(クリムゾン・ルインプリンセス)”セオビット・ルアシア!クッ……私の策が読まれていたというの!?」

アルティナの報告を聞いて血相を変えたクロチルダはクラウ=ソラスの残骸、セオビットに気づくと目を見開いて驚き、そして自分の策が読まれていた事に信じられない思いをしていた。

「フッ、俺がこの郷に現れた時点で貴様の浅はかな考えの策が崩れ去っている事を悟り、その小娘を素直にユミルから撤退させておくのが”最善の判断”である事もわからないとは……それでよく結社の最高幹部が務まるものだな?”外法狩り”―――いや、”千の護手”によって暗殺された”白面”でももう少しまともな判断をしたと思うがな。」

「………ッ!……………”英雄王”、私と”取引”をしてもらえないかしら?」

リウイに嘲笑されたクロチルダは悔しそうな表情で唇を噛みしめたがすぐに気を取り直してリウイに話しかけた。



「え………」

「結社の最高幹部が”英雄王”相手に”取引”だと!?一体何を考えていやがる!?」

クロチルダの提案にペテレーネが呆けている中トヴァルは厳しい表情でクロチルダを睨んだ。

「………捕えたアルティナをこちらに返してもらう事と、彼―――リィン・シュバルツァー君をエレボニアの内戦に関わらせる事よ。」

「え………」

「な――――」

「に、兄様をエレボニアの内戦に……!?」

「ど、どうしてお兄様を他国の内戦に関わらせないといけないんですか!?」

クロチルダの取引内容を知ったルシア夫人は呆け、リィンは絶句し、エリゼとセレーネは信じられない表情で声を上げた。

「……”幻焔計画”での私の”使命”の一つ―――それは現代の”騎神”同士の戦い――――クロウが駆る”蒼”とリィン君が駆る予定である”灰”の戦いを見守る事よ。」

「クロウ――――エレボニア全土でテロ活動を行い、”西ゼムリア通称会議”の時にも”鉄血宰相”の命を狙ってオルキスタワーを襲撃したエレボニアのテロリスト――――”帝国解放戦線”のリーダー”C”であるクロウ・アームブラストか。」

「……………」

クロチルダの説明の中から出たある人物の名前を聞いたリウイは静かな表情でその人物の情報を呟き、トヴァルは複雑そうな表情で黙り込んでいた。



「ふふっ、既にクロウの情報をそこまで掴んでいるなんて、さ
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