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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第1話
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オン様とシルフィエッタ様のご息女のセオビット様……でしたわよね?どうして御二方が……」

それぞれリウイに声をかけたマーリオンとセオビットを見たエリゼは驚き、セレーネは戸惑いの表情で二人を見つめた。

「俺達がシュバルツァー家の屋敷に入ったあたりから、何者かの視線を感じていたからな。そしてその視線はエリゼとルシア夫人に向けていた。さすがに俺達が傍にいるにも関わらずエリゼに危害を加えるような無謀な真似は普通に考えてしない。よってその何者かの狙いはルシア夫人に集中する。」

「そして父様は私達に彼女をアーツ―――ホロウスフィアで姿を消した状態で護衛するように命じたのよ。視線の正体のその娘もその鉄屑の光学迷彩機能でも使って姿を消していたようだからね。」

「……………」

「アーツを使って姿を消してまで護衛させるなんて……凄い念の入り用ですわね……」

「でもリウイ陛下の思慮深さのお陰で母様が誘拐されずにすんだわ……母様を守って下さり、本当にありがとうございます……!」

「フフ、さすがリウイ様ですね。」

「おいおいおい……!って事はまさかさっきの奴の退治の加勢を申し出たのも、男爵夫人を狙っていた”結社”の手下を炙り出す為だったんですか!?―――って、その娘は!?」

「―――その小娘を炙り出すのはあくまで”ついで”だ。………どうやらその小娘の事を知っているようだな?」

リウイとセオビットの説明を聞いたリィンは驚きのあまり口をパクパクさせ、呆けた様子で呟いたセレーネの言葉に安堵の表情で答えたエリゼはリウイ達に感謝の言葉を述べ、ペテレーネは微笑み、トヴァルは信じられない表情で声を上げた後アルティナの容姿を見ると驚き、説明を補足したリウイはアルティナを知っている様子のトヴァルに視線を向けた。

「………クラウ=ソラス………」

一方マーリオンによる水の結界に囚われたアルティナはセオビットとマーリオンとの戦いによって敗れ、残骸となったクラウ=ソラスを呆然とした様子で見つめていた。

「は、はい……猟兵達がアルフィン皇女殿下を連行しようとした際突然”唄”が聞こえてきたんですが……その”唄”の影響によって猟兵達は操られてアルフィン皇女殿下を置いてユミルから去り、そしてその人形を操る子供が突然現れて皇女殿下を連れ去っていったんです。」

「彼女がアルフィン殿下を…………」

リウイの質問に答えたトヴァルの話を聞いたルシア夫人は複雑そうな表情でアルティナを見つめていた。



「な―――――アルティナ!?」

するとその時グリアノスが上空から現れるとクロチルダの幻影が現れた。

「クロチルダ様……申し訳ありません。ご指示通り、第2目標―――ルシア・シュバルツァーを確保しようとした際、アーツ―――ホ
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