第1話
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確かにメンフィル所属のリィン君にとって”今は”何の関係もない状況だけど……リィン君には気の毒だけど、”幻焔計画”の成就の為にリィン君にエレボニアの内戦に関わってもらう為にも少々”強引な方法”を取らせてもらったわ。」
「”幻焔計画”………」
「恐らく”リベールの異変”の”福音計画”の時のような結社による新たな”計画”なのだろう。」
「そ、それよりもお兄様をエレボニアの内戦に関わってもらう為に”強引な方法”を取ったと言いましたけど………」
クロチルダの話の中にあった不穏な言葉が気になったセレーネは不安そうな表情で呟いた。
「本当ならリィン君の大切な妹を攫うつもりだったのだけどね。”英雄王”が傍にいる状況で攫うなんてさすがに無理だから、標的を二人の母親に変えたわ。」
「え――――」
「エリゼを攫うつもりだっただって!?しかも標的を俺達の母親に変えたって、まさか――――!」
クロチルダの話を聞いたエリゼは呆け、リィンは血相を変えてクロチルダを睨んだ。
「フフ……君のご想像の通りよ。まあ、もしかしたら一生懸命走れば、何とか間に合うかもしれないわよ?」
そしてリィン達に伝える事が終わったクロチルダの幻影は消えた後蒼い鳥――――グリアノスはどこかへ飛び去った。
「くっ……言うだけ言って……!」
「そ、そんな……母様が……」
「おい、グズグズしている暇はなさそうだ!」
「母さんが危ない……急いでユミルに戻ろう!」
「「は、はいっ……!」」
「ええ……!」
「ああ。」
そしてリィン達はユミルへと急行した。
〜温泉郷ユミル・シュバルツァー男爵邸前〜
その後ユミルに到着したリィン達はルシア夫人がいると思われるシュバルツァー家の屋敷に急行するとそこにはルシア夫人とセオビット、マーリオン、そして水の結界によって囚われの身となったアルティナがいた。
「母さん――――!」
「あ………無事に戻ってきたのですね、リィン、エリゼ。陛下達もご無事のようで何よりです。」
自分の所に急行してきたリィン達を見たルシア夫人は安堵の表情をし
「そ、それはこちらの台詞です!母様こそ、よくぞご無事で………先程”結社”の”蛇の使徒”が母様を攫うと言って、本当に心配していました……!」
「エリゼ……ふふ、危ない所をそちらのお二人が助けてくれたのです。」
安堵の表情をしているエリゼの言葉を聞いたルシア夫人は苦笑しながらセオビットとマーリオンに視線を向けた。
「ご主人様……ご指示通り………ルシア様の護衛を完遂しました……」
「フフ、後で褒めてね、父様♪」
「貴女方は……!」
「確か……リウイ陛下の使い魔のマーリ
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