第1話
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「あ……!」
「おお、やったか……!」
「お見事です……!」
「兄様……!」
「うふふ、やるじゃない、ご主人様♪」
リィンの勝利にセレーネ達と共に喜んだベルフェゴールはリィンの身体の中へと戻り
「ふう…………」
リィンは解放していた”力”を抑えて元の姿へと戻った。
「倒し切るのに5分か。及第点といった所だな。あれ程の”力”ならば最低でも3分に凝縮できるはずだ。」
「……はい。まだまだ精進が必要な事が今回の戦いでよくわかりました。」
リウイの評価を聞くとリィンは静かな表情で頷いたが
「だが……お前は恐れていた”力”をようやく”実戦”で扱いこなした。八葉の剣士としてはまだまだだが、少なくても次代のメンフィル皇帝であるリフィアを守護する親衛隊の隊員として相応しい強さなのは俺が保証する。」
「陛下………勿体なきお言葉です。」
リウイの称賛を聞くと呆け、そして口元に笑みを浮かべて会釈をした。
「兄様……!」
「お見事でしたわ……!」
「よっ、お疲れさんだったな。」
「ええ、セレーネとトヴァルさんも。エリゼ、怪我はないか?」
「わ、私のことよりも兄様の方が……!リフィアや陛下達より話は聞いていましたけど……お身体の方は大丈夫なんですか?」
リィンに心配されたエリゼは逆にリィンを長年悩み続けた”力”を扱って戦ったリィンを心配した。
「はは、少し疲れたくらいさ。……この”力”と上手く付き合って行く為にも、とにかく精進あるのみだ。」
「兄様……」
「フフ、ユミルを騒がせた謎の魔獣の撃破もできましたし、ひとまずこれで一件落着ですわね。」
リィンの言葉を聞いて静かな表情でリィンを見つめているエリゼの様子をセレーネが微笑ましそうに見守って呟いたその時
「クスクス―――それはまだ早いんじゃないかしら?」
突如空から妖艶な声が聞こえて来た!
「え………」
「………―――上だ!」
声を聞いたペテレーネは呆け、声がどこから聞こえてきたかがわかったリウイは空を見上げ、リウイに続くようにリィン達が空を見上げるとどこからともなく飛んできた蒼い鳥が石碑に止まった。
「蒼い………鳥?」
「はじめましてになるわね、”灰”の”起動者”……いえ、まだ”試練”を乗り越えていないから”起動者候補”のリィン・シュバルツァー君。」
蒼い鳥にセレーネが呆けているといているとなんと鳥から女性の声が聞こえて来た。
「え――――」
「こいつは……」
「と、鳥が喋って……?」
「そ、それよりも……どうしてお兄様の名前を……」
「使い魔の類か。」
「恐らく使い魔を媒
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