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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
7部分:第五話 竜舌蘭を守れ
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んな時に出歩いてやがる!?」


語気を荒げて大和が近付くが、俺がそれを止める。大和の態度に少し怯えながら答えた。


「み、みんな、この花、さ、咲くの楽しみだって……でも、嵐きたから、その……」

「聞いてたのか……」

「お前関係ねーだろ、危ねーからけーれ!」


自身のことを棚に上げるガクトに若干苛立たしさを感じるが、冷静に俺は言った。


「いや、手伝って貰おう」

「「悠里(兄さん)!?」」

「今は一人でも人が多い方がいいし、今帰ったら逆に危ない。責任なら俺が持つ。いいよなキャップ?」

「ああ!悠里の言うとおりだぜ!椎名も連れて行くぞ!」


キャップを先頭に再び一行は歩き出す。俺は京に手を差し出すと、京はその手を握った。


「絶対に離すなよ!」


台風の中を俺達は花弁や茎をビニールで保護し、飛んでくるゴミは俺とモモで叩き落とした。作業は滞りなく終わり、俺とモモはみんなを家に送り届けると、川神院へと戻る。言わずもがな、鉄爺に有り難い説教を食らうハメになった。二度とこんなのはゴメンだ。





翌日、台風一過となり晴天となった原っぱに、竜舌蘭は見事に黄色の花を咲かせていた。それをみんな感慨深く見ていると、麗子さんがカメラを構えて呼んでいた。
その時、遠くでこちらを窺う京が見え、大和が呼びに行くようキャップが言っているが、大和は拒否していた。


「大和が怖がらせたんだから、行くのは当然だよな?キャップ?」

「に、兄さんまで!?」

「そうだぜ!早く呼んで来いよ大和!」


結局、大和は2人の言葉で渋々と京を連れてきた。みんなで写真を撮った後、また五十年後にみんなで写真を撮ろうと約束した。
それまで、この竜舌蘭は大切に保護しよう。





後日談

「そういえば」

「どうした悠里?」

「いや、あの竜舌蘭作った酒の名前、なんていうんだったかなって……」

「そんなのがあるのか。釈迦堂さん辺りが詳しいんじゃないか?」

「……止めとこうか。あの人のことだから、そのまま取りかねないし」

「ああ……」

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最近は邦楽より洋楽聞いてる方が多いな……もしくはサントラ……

リンキンパークとかかなり好きです。特に「New Divide」と「What I've Done」が
あとはアルマゲドンの曲ですね
サントラはガンダムUCとギルクラはいいですね

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