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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
7部分:第五話 竜舌蘭を守れ
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……なんだろう?
目から汗が……
鉄爺の鑑定の結果、この花が『竜舌蘭』で間違い無いということがわかると、突然湧いて出たイベントにみんなで写真を撮ろうと騒ぎ出した。
その時、ふと気配を感じたのでそっちを見てみた。そこにいたのはなんと京だった。京は俺と目が合うと、サッ!と隠れた。それを見たキャップは京に声を掛けに行くと、大和もそれに付いて行った。少しすると、2人は何か言い合いながら戻ってきた。
やはり京も寂しいのだろう。申し訳なさを感じながら、この日を終えた。





次の日の夕方、昼から降り続いた雨はさらに強まり、激しい雨は窓に打ちつけられ、風は家を吹き飛ばさんと吹き荒れる。
もしかして今からキャップから召集が掛かって竜舌蘭の保護があるんじゃないか、と考えていると



「悠里!キャップから緊急の召集だ!」

「……んなことじゃないかと思った」


本当にあったから驚きだ。俺はあらかじめ用意していたカッパをモモに渡すと、急いで着て川神院を出た。


「いつカッパを用意してたんだ?」

「帰ってから。今晩中に台風来るって行ってたから、準備してたんだ。きっと竜舌蘭のことだろ?」

「ああ」

「ホント、無茶するな……」


でも、この状況に適応してきてしまった自分も怖い。行く途中にガクトとモロとも合流し、原っぱに向かう。原っぱにはキャップと大和、ワン子の三人が集まっていた。


「花がきちんと咲けるように保護するぞ!」

キャップが召集した目的を明かす。だが大和が反論する。


「……全く、この台風の中ムチャクチャだ!なあ、竜舌蘭は普通に栽培されてるらしいぜ。今回は駄目でも、どっかでそれを見ればよくね?」


最もな意見を大和が言うが、キャップは譲らない。


「あの花は、あの花だけなんだ。変わりなんてねぇ。空き地に咲いてるあの花を、みんなで見たいんだ!」

「ワタシも!」


ワン子が賛成したことで、他のモロやガクトも賛成する。


「わかってるさ俺だって!ただ危険すぎるって事だ!」


普通に考えても大和の意見は正しい。仲間を思う大和だからこそ、こういうことを言ってる。しかし全員の意志は強く、大和は苛立たしげに髪をかきむしった。


「……姉さん、兄さん、頼みます」

「ああ、みんなは私が守る。絶対にな」

「了解」


心強い言葉に大和は少し安心すると、全員にロープを渡して、それを腰に結ぶ。飛ばされないための措置だ。
俺が先頭を歩くと土管の中に一人の人影を見つけた。


「……京!?」


予想外の人物に俺は驚きの声を上げてしまう。ロープを解くと、急いで京に近付く。


「なんでこ
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