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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十七話 私たちはとことん抗って見せます!あなたの書いた筋書き(シナリオ)そして運命に逆らうことができるのならば!!
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結論から言えば――。
 フェザーンの一連の事件は帝国同盟、そしてフェザーン自身にも大きな衝撃を与えることとなったが、結果として帝国同盟の捕虜交換はその後もストップすることなく進められたのだった。

元々両者ともにそれぞれ捕虜交換にメリットを見出していたからであるし、フェザーンも自身の足元で起こった火の粉を被ることを良しとしなかったからである。
 結果、一連の事件は故意か過失かという事についてはあまり議論はされず、すべてをフェザーンに任せることとして帝国同盟はかの地を後にすることとなった。
 もっともそれは表面上の話であり、双方ともにひそかに情報部を残して犯人を特定することを厳命していた。のちのちに控えるであろう大いなる潮流に備えての事であるが・・・。

 帝国同盟がこうもあっさりと引き下がった背景。フェザーンにおける小競り合いよりもはるかに重大な事項が起こりつつあったからである。これまでずっと建設を続けてきた同盟のイゼルローン級要塞が遂に完成したのだった。

 7月下旬になり、ついに同盟側ではついにイゼルローン級要塞が完成し、その完成式典が盛大に行われることとなった。この式典において、ブラウン・フォールはこの要塞をアーレ・ハイネセンと命名。当初1年間の調整期間を経て本格的に要塞として稼働させる予定であったが、軍部や在野の主戦派はそれを許さなかった。(なお、完成は帝国歴487年4月下旬ではあったが、ドーソン中将はブラッドレー大将の特命によって表向きはなお調整中として完成を伏せていた。)ピエール・サン・トゥルーデならば巧みにその辺りを調整したはずであったが、同盟市民が彼の次の最高評議会議長として投票したブラウン・フォールにはそのあたりの能力が前任者より劣っているようだった。彼は主戦派に近い立場の人であったのも戦争再開機運の要因の一つだったかもしれないが、同盟の雰囲気が急速に開戦に傾いていったのは彼だけの意志ではなかった。

「帝国を打倒しろ!」
「もう臥薪嘗胆の時は過ぎ去った!」
「積極攻勢を進めろ!」

等という在野の叫びは日増しに高まっていたのである。何しろ5度の攻勢を跳ねのけたイゼルローン要塞と同じものが同盟にもあるのだ。「今度こそは!」という思いを抱いた人は一人ではなかっただろう。その背後にはシャロンの意向を受けたカトレーナの巧みな扇動があったからにほかならない。
「同盟の市民も存外単純なものですこと。」
と、彼女はシャロンに報告したが、それに微笑を返しつつも彼女は否定した。
「同盟の中でも良識派はいるわよ、カトレーナ。ただ、今回のような声が津波のように押し寄せれば、少数の良識派はその波の中に没していくだけのこと。ただし、彼らは生きているわ。どんなに根絶やしにしようともその意志は残り続けるでしょうね。同盟130億人を悉
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