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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十七話 私たちはとことん抗って見せます!あなたの書いた筋書き(シナリオ)そして運命に逆らうことができるのならば!!
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ろがある。
同じ女性としてあこがれを持つようになってから、この人の為に働きたい、支えたいとカロリーネ皇女殿下は思っていたのである。
このとき、カロリーネ皇女殿下は知る由もなかったが、ウィトゲンシュティン中将はシトレからもう一つの言葉を受け取っていたのが、それをここでは出さなかった。彼女の胸の中にしまっていたのである。
「死なない・・・・。」
ウィトゲンシュティン中将のかわいらしい口元から決意の言葉がにじみ出た。
「死なない・・・死なせない・・・・ええ、そうさせてたまるものですか。」
ウィトゲンシュティン中将は決意の色をにじませると、二人にうなずいて見せた。
「第十三艦隊はイゼルローン要塞の駐留艦隊として最前線に赴くわ。どんなことがあろうとも与えられた任務を全うするべく、全力を尽くすわよ。あなたたちもその覚悟でいて。」
二人はうなずいた。この先どんな運命が待ちかまえようとも、ウィトゲンシュティン中将、ファーレンハイト、シュタインメッツ、そして新たに加わったシェーンコップらとともに切り開いていくのだ。


 ウィトゲンシュティン中将の第十三艦隊は正式に要塞駐留艦隊として第一線に布陣することとなったのである。


 これとは別に、ティファニー・アーセルノの第十六艦隊12500隻もまた出撃準備を整え、アーレ・ハイネセンの要塞に続々と入港しつつあった。彼女の第十六艦隊は新鋭艦隊として評判を呼んだが、実際には訓練を了して数か月にしかならない新兵が多かった。だが、彼女は猛訓練によってそれを正規艦隊とそん色ないレベルに仕上げたのである。
『まずは就任おめでとうと言っておけばいいかしら、ティファニー。』
極低周波端末越しにシャロンが微笑する。シャロンもまた中将に昇進し、栄転したジェームズ・ニミッツ中将の後任となっていたのだった。
「閣下のご助力のおかげです。」
ティファニーは当たり障りのない調子で答えた。
『第十六艦隊は新兵の寄せ集めだと言われているようね。まるで結成当初のヤン・ウェンリーの第十三艦隊のようだけれど。あなたの手腕ならばヤン・ウェンリーには及ばずとも遠からずのレベルまで達することができるはずよ。』
「努力はします。」
『あなたに今更いう言葉ではないかもしれないけれど、今回のアーレ・ハイネセンのイゼルローン回廊進出こそがイーリス作戦の除幕式だという事を忘れないように。』
ティファニーはうなずいた。彼女自身の心情がどうあれ、やらねばならないことは決まり切っているからだ。

数日後――。

 もう一つ、特筆すべき人事が発表された。十八個艦隊計画の十七番目である第十七艦隊がひとまず半個艦隊として結成されたのであったが、この指揮官にはヤン・ウェンリー少将が就任したことである。第十七艦隊は増援部隊の一つとしてアーレ・ハイネ
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