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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十七話 私たちはとことん抗って見せます!あなたの書いた筋書き(シナリオ)そして運命に逆らうことができるのならば!!
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はここで言うべきことではないな。少なくとも私の一存ではないという事は付け加えておくよ。」
「結構です!!ことの真因は総司令官たる宇宙艦隊司令長官閣下に直接訪ねます!!」
ウィトゲンシュティン中将はそう言い捨てると、さっと身をひるがえしてドアの認証装置に手をかけた。
「一つ話しておく。」
ウィトゲンシュティン中将が振り返ると、ウラジミール中将が無表情でこちらを見ている。
「今回の事は功績次第では再考慮しなくもない、という事を付け加えておく。」
ウィトゲンシュティン中将の顔にいぶかしげな表情が宿った。が、彼女はそれ以上聞こうともせずに部屋を飛び出していったのだった。

 彼女が第十三艦隊司令部に戻ると、副司令官、参謀長、幕僚、分艦隊司令官であるファーレンハイトやシュタインメッツ、そしてアルフレートやカロリーネ皇女殿下ら幕僚補佐役たちが心配顔で迎えた。その中に一人だけ全く違った色を浮かべている男がいる。心配の要素ではなく、興味本位の顔であった。カロリーネ皇女殿下もアルフレートもその男と顔を合わせるのは初めてであったが、名前を聞いてあっという声を出した。何しろ知らないどころの話ではないのだ。
「それは詭弁ですな。」
ウィトゲンシュティン中将が事情を話すと、激昂した幕僚たちの中、その男は面白そうに、だが断定的な口調でそう言った。
「シェーンコップ大佐、どういう意味合いでそう言っているの?」
ローゼンリッター連隊長であるワルター・フォン・シェーンコップ大佐は先代の連隊長ヴァ―ンシャッフェ大佐が准将に昇進して栄転し、隊を離れたのに代わって、第十三代連隊長に昇進したのであった。ローゼンリッター連隊は同じく亡命者の子弟で構成される第十三艦隊に配属されている。
「あなたに発奮してもらいたいんですよ、その誰かさんはね。」
そういうと彼はにやっと不敵な笑みを浮かべた。
「ありえない事ではないかもしれませんな。要塞駐留艦隊に内定している第十六艦隊を指揮するのは新参のティファニー・アーセルノ中将閣下です。残り一枠を帝国からの亡命者で構成される第十三艦隊に充てたいと思うのは、無理からぬことだと思います。」
司令官の一人として抜擢されたファーレンハイトはそう言ったが、何しろ帝国からの亡命者はいわば「捨て駒」のような扱いを受け続けているのだ。政治宣伝に利用され、運命に翻弄され、ようやく一個艦隊として「家」を持った家族ではあったが、その運命は一本の綱を渡り歩くような物なのかもしれない。
「つまりは、私に功績をたてさせたい・・・・いいえ、捨て駒として進んで前線に赴くようにさせたいというの?でもそれならそうと最初から・・・・。」
ここまで言ったウィトゲンシュティン中将はハッとした顔をシェーンコップに向けた。
「邪魔者になってきたんでしょうな。あまり家が大きいと
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