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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十七話 私たちはとことん抗って見せます!あなたの書いた筋書き(シナリオ)そして運命に逆らうことができるのならば!!
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セン要塞駐留艦隊に組み込まれることとなったのである。副司令官にはフィッシャー准将、分艦隊司令にはアッテンボロー准将、旗艦であるヒューベリオン艦長はマリノ大佐、参謀長にはムライ准将、参謀にはラップ大佐、パトリチェフ大佐、副官にはフレデリカ・グリーンヒル大尉が任命されたのである。これはシャロン中将が裏方から手を回して実現させた結果だった。作戦部長でありながら人事局のウラジミール中将をはじめとして各方面にすでにその手を伸ばしているシャロンだった。これくらいの芸当は朝飯前なのである。
「いずれ第十七艦隊は一個艦隊に昇格させるわ。そうね、その後遠からずして例のヤン艦隊が出来上がるという筋書きよ。」
シャロンは自室で極低周波端末でアンジェ、カトレーナを相手に話をしている。この時ティファニーは第十六艦隊司令官として第十三艦隊ウィトゲンシュティン中将、そして第十七艦隊のヤン・ウェンリー少将と共にシドニー・シトレ大将の下に赴いていたのだった。
『良いのですか、閣下?将来ヤン・ウェンリーが閣下の敵になった場合、一個艦隊は障害として少なからぬ壁となると思いますが。』
アンジェが眉間にしわを寄せていった。
「構わないわ。何も戦場で殺すことだけが芽を摘む方法ではないもの。もしもその時が来ればヤン・ウェンリーの信奉する自由民主主義の名のもとに彼を処断するまでのこと。さぞ本望・・・いえ、さぞ彼には打撃でしょうね。」
シャロンの顔に微笑が灯る。
「それまではせいぜい前線で奮闘してもらうこととしましょう。今までは静観していたけれど、イーリス作戦の発動に伴い、今後は積極攻勢を演じてもらわなくてはならないのだから。」
ディスプレイ向こうの二人はうなずいた。
『閣下。一つご質問があるのですが。よろしいですか?』
カトレーナが優美に微笑みながら言った。
「構わないわ。」
『例の第十三艦隊を閣下は生贄の祭壇に捧げるつもりですの?』
一連の第十三艦隊の騒動の背後にいる人間の顔をカトレーナは見つめながら尋ねた。
「半分正解で半分外れよ、カトレーナ。あの若き才媛の指揮する十三艦隊だけではないわ。同盟全土全市民130億人は――。」
シャロンの微笑が濃くなった。
「この私の生贄になってもらうのだから・・・・!!」
一瞬すさまじい赤いオーラがシャロンの身体から発せられた。シャットアウトされ、何一つ中の様子の分からないはずの隣室のスタッフたちが総毛だった程だった。

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