35舞と名雪
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食らった瞬間、問答無用で押し倒されてペロペロされ、ケロピーが見ている目の前で、お姉さんだったかも知れない女の人に犯され、祐一と舞の受精卵を中出しされて妊娠させられちゃう名雪ちゃん。
「あの、まだ心の準備が……」
「…もう名雪は私の物」
舞のキスで眼球が上を向き、膝が力無く抜けてベッドに座った所で押し倒される名雪ちゃん。
(ただいまの決まり手は、押し倒し、押し倒し……)
秋子の家の前、車止め。
「それでは浴衣などはこちらに用意してございます、マッサージ器などはこちらに」
美汐か名雪か真琴を泣かせることになる100V電源の電動マッサージ器も配達され、寝床に置く水挿し代わりのスポーツドリンクも「多めに」用意され、バスタオルなども「多めに」渡された。
「ええ、一弥を宜しく、せめてお母様とだけは仲良くできますように」
今晩のお楽しみより、まずは弟と母だけでも争わずに話せるよう、願い事を口にする佐祐理。
自分がいると更に面倒な事態になり、祖父や父との話は多分争いになって、簡単な願いすら叶わないかと思っていた。
「お任せ下さい、お館様にも旦那様にも、一弥様と向き合って頂きます」
坊ちゃまが暴れだした時、誰も止められるものがいないが、自分の一命を賭して主人を守るか、もし可能なら美坂の娘に頼んで仲裁を願ってみようかと考えた。
運転して来た若い者に運転を任せ、メイドが前、爺やが奥に座って、一弥、栞と車に入って帰宅する倉田家の面々。
「あ、焼豚とロブスターが動き出した」
一弥が隣に座ったので、栞用のお土産の食料が暴れだし、紙箱から半身しか無いロブスターがゴソゴソと出て来た。
「ひっ!」
前列の若い運転手とメイドも低級の術者だったが、余りの光景と一弥様の凄まじい呪いを恐れた。
(ごめんね、せっかく栞ちゃんの親に持って帰るご馳走だったのに)
「いいの、ケーキとかピザは動かないみたいだし」
一弥がロブスターの残った命を頭に集めて千切ると動きが止まったので箱に戻すと、頭は何も無い空間に食われて消えて行った。焼豚とローストビーフの命も一枚に集めると動きが止まり、食われてどこかに消えた。
「これ、お父さんとか普通の人に食べさせても大丈夫かな?」
(うん、タンパク質は壊れてないから栄養にはなるよ、自然に吸収してる命が無いだけだよ)
「ふ〜ん」
心の闇が似ているのか、諍いも起こさず仲良く会話している二人、爺やは本気で一弥様専属のメイドとして栞を雇うか、高位の術者としてお嬢様の警護役として雇うか考えていた。
「栞様は一弥様とも、お嬢様とも仲が宜しゅうございますな、羨ましい限りです。お二方のご学友か術者として当家で雇い入れたいほどです」
軽く鎌を掛けて、拒否されなければ本腰を入れて仲間に引き込みたいと思った爺や。
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