35舞と名雪
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定したことで血縁としての距離が遠のいた。ここで名雪が観測結果を否定すれば、重ね合わせの可能性は消えて可愛い妹との縁は消えてしまう。
選択肢
1,舞と祐一の血が繋がった妹になる。
2,祐一の妹なら結ばれないので、舞と姉妹になるのもやめる。
3,もっと安くて早い、ロキだとかラグナロクだとかフェンリルとかギンヌンガガップ?みたいな手垢にまみれたオチにする。
4,舞と二人だけの愛の逃避行。
選択「2」
「何か難しすぎてわかりません、舞さんがお姉さんだったら嬉しい、でも、姉妹だったら「恋人」にはなれませんよね?」
「…ええ、その方がいい?」
名雪の観測結果で妹では無くなった少女に別の視線を向ける。しかしその結果産まれた悲しい結末の一つに辿り着き、一つの願いを託す。
「…これで名雪は私の妹じゃなくなった、弟の娘、姪でも無くなった。でも恋のライバルで恋人、私達は重なりあった複雑な関係なのね。でも決まったこともある、イザナギとイザナミは兄妹の方が良かった。もうそれも終わり、私が祐一の最初の子を身籠る、でも私の肉体は半年後に存在していないはず、この子はどうなる? ヒルコ? カグヅチ? いいえ、名雪なら産める。お願い、私と祐一の子を貴方が産んで」
「へぇ?」
舞の考えやその先の読みが早すぎて理解できなかった名雪は、目の前の魅力的な女性から「私の子供を産んでくれ」と頼まれてしまった。
「どうなったんですか? わたしが選んだから? 祐一の妹じゃなくなったから舞さんの体が?」
「…うん、でも名雪のせいじゃない、生身だった私が生き残る可能性なんか無かった、でも、精霊になれた私の残像は残れるように結果が変わった。みんな生身は残れないけど、純血の妖狐の四人、貴方達は体も残る、だからお願い、この子だけは生かしてやって欲しいの」
その子をどうやって受け取ればいいのか分からなかったが、多分「穢れたバベルの塔」を挿入され、受精卵とか色々流し込まれて自分の子宮で受け止めさせられて十ヶ月後に出産させられるらしい。
「え? そんな急に舞さんの子を産めって言われても、学校とか、部活は?」
顔を赤らめ、満更ではない表情で非常に人間的な疑問を浮かべるが、陸上部も引退前に退部、学校卒業も難しく、不純同性交遊?で退学もあり得る。
「…学校? もうこの世界は消えるはず、多分学校の敷地がどこなのか分からなくなるから学歴とか心配しないでもいい」
「は?」
こっちも終末思想に取り憑かれているのか、本当の予知で未来を見ちゃったのか「半年後に学校なんて無いよ〜〜」と言い出した舞。
何か最終兵器栞さんが北海道の北の大地で、ロシア人相手に接触したり発動しちゃうらしい。
もう抱っこされて魔物の腕力で自分のベッドに連れて行かれ、「押し倒し」か「右上手出し投げ」でも
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