34パーティー
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見捨てたんですけどね(テヘッ)、天使くんと一弥くんとも友だちになって、あゆちゃんの復活にも貢献できました」
「一弥とっ?」
一弥関連の話題にはグイグイ食い付いて下さるお姉様に驚かれたが、残念なお知らせをしておく。
「あ、一弥くんから伝言です。いつもお姉ちゃんの後ろから見てるよ」
「本当ですかっ?」
佐祐理は喜んでいるようだが、この続きが残念な内容なので、ここで口をつぐもうかと思ったが、恩人からの伝言なのに、間違いや嘘を伝えることは出来なかった。
「階段を降りる時は気をつけてね、僕が後ろから蹴って落としてあげる、って言ってました」
「ああっ」
残念なお知らせで佐祐理が泣いてしまったので、明るい話題も提供しておく。
「天使くんと一弥くんって凄く仲がいいんですよ、いつも「兄弟」とか「相棒」って呼びあって、再会する時は「磯野〜、晩飯持って来たぞ〜」って言うみたいです、本当の兄弟みたいでした」
「あの子にも友達が…… ああ、ありがとう」
合掌して神仏に祈って感謝するようなポーズを取る佐祐理だが、あの二人からは一番遠い存在である。
もう栞もそんなものは信じなかったので、堕ちた方の神様と自分の守護天使に感謝してみた。
(天使くんありがとう)
ギャラリーも、栞の数々の犯罪行為を聞いたが特に気にしなかった。
翌日の新聞や、地方ニュースで小さく家屋倒壊のニュースも出るはずだが、レイプ被害者保護のために報道規制で自粛されるので、一日で消えてしまう。
路上や公園で転がっていた老人化した大勢の人物は、月宮の後方部隊や893の仲間が泣きながら片付け、「オカッパ頭の化け物」は闇社会で一気に有名になり、川澄舞と同じく「美坂栞」には決して手を出さないよう通達が出た。
復讐を誓う者もいたが、秋子様からの厳命で、当主自害などという前代未聞の処罰まであり、次に逆らえば災厄が降りかかり、万人の死者が出るので仕返しすら出来ない状況になり、無能な当主の自業自得として語り継がれた。
「次は天野さん、どうぞ」
「え? 私ですか?」
真琴が帰って来て、自分と別れた妖狐も帰って来るかもしれない状況以外、めでたい事もなく、天野本家では殺されそうになり、相沢さんと結婚させられてしまったので迷惑この上無いが、少し憧れていた先輩と高校聖夫婦?として過ごし、「奥様は十八歳」みたいな生活をして、うつみ宮土理さんに「誰かが私をよんでいる〜」と言われるのに興味があったりするかも知れない。
「そ、そうですね、真琴が帰って来たのと、美坂さんが言った通り、相沢さんに嫁入るすることになりました」
唇を押さえ、キスの感触を思い出したり、絶体絶命のピンチに王子様が現れて、抱き寄せられて怪盗に自分が盗まれるようにして救われ、心まで盗まれてしまったのを思い出して顔がほころぶ
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