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KANON 終わらない悪夢
34パーティー
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 水瀬秋子が管理する「未亡人下宿」に入居していた学生、相沢祐一はついに思いを遂げ、血の繋がっていない叔母で管理人である秋子と結ばれた。
 ライバルのテニスコーチとかはいなかったが、後輩の栞とかヤンデレの姉、実姉だった舞とか、病み切った佐祐理お姉ちゃん、再会出来た初恋の相手だが、怪しい宗教の教祖の娘だった月宮真琴とオマケ三名、帰って来た純血の妖狐である真琴、何故か嫁入りして来た妖狐とのクォーターである美汐。ほぼ全員ヤンデレでリスカ経験者、レイプ目で瞳孔の光も消えているのが数名、闇堕ちしているのも数名、人外の妖術を行使する化け物揃いというクリーンナップで打線を組める恋人たちが、秋子との関係を許すはずもなく、特に栞さんのマッスルボディからの処刑宣告が恐ろしすぎる祐一クン。
 病んでないのは純血の妖狐である秋子と真琴だけという状況で、人間の心の脆さを感じたが、秋子のクローンだが純血の妖狐であり、元従兄弟で幼なじみの名雪ちゃんの精神も鳳凰幻魔拳で破壊してレイプ目にしてしまい闇堕ちさせてしまった。
 もし秋子ちゃんの固有結界から出たり、佐祐理お姉ちゃんのアルター能力、ゴージャスさゆりんの効果範囲から出れば、怪獣大決戦が開始され、魔物を憑依させられて間もない只人四人の命は風前の灯に近かった。

 第三十四話
 精霊と化した魔物の証言や、移動の儀式が収められたビデオを見せられ、驚いている倉田家の一同。土産にダビングしたテープを貰い、佐祐理の母は自分の父である当主と相談するため帰宅しようとしていた。
「それでは今日は、これで失礼します、また近々参上します」
 別の者に車の運転を任せ、爺やとメイドは情報収集や給仕として水瀬家に残った。お嬢様以外の使い魔が入っている少女たちの観察もして「今度はお前の番だ〜!」と言われないよう警戒していた。
「それでは皆さん、楽しいパーティーをお楽しみ下さい」
「うおっ、本物のメイドさんと執事の人だ」
「あまり騒ぐな、貧乏育ちがばれるぞ」
「でも私も初めてみたわ」
 爺やは魔力源も持たない低級の術者だが、四人の少女とお嬢様の中に二人分入っていて、周りの目を憚ること無く体を組み換え、中の一人は燃え上がるような勢いで焼かれ、再生しているのが見えた。
 魔物の残り香も感じ、勝手口から入った強大な化け物にも恐れたが、庭から入った魔物に懐かしい感触を覚え、それが一弥様の変わり果てた姿だと感じて涙した。
(恐ろしい…… これほどの災厄が起こっていたとは、それもお嬢様の身に降り掛かっていながら気付けなかったとは、何たる不覚)
 周りにも、明らかに人間の振りをするのを辞めて、人を殴った後の血の匂いがプンプンする女が闇に染まった目をして、お嬢様を「お姉さま」と呼んで笑っている。川澄舞の中には、お嬢様の悲しみと思われる心がいて優しく抱き
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