暁 〜小説投稿サイト〜
真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
6部分:第四話 悠里と百代と怪談と
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
モは舎弟ということで大和を本当の弟の様に可愛がった。俺は元々大和が好きではないから、必要以上に話しかけたりはせず、少し距離を取っていた。いきなり得体の知れない同学年の俺と舎弟契約を結んだのだ。少し不信感もあるだろう、と思いつつ、川神院へと足を向ける。


「お〜い!悠里〜!!」


後ろから声を掛けられたので振り向くと、モモが走って来た。今帰る所らしく、一緒に帰ることにした。


「そういえば悠里、お前日曜に予定はあるか?」

「ん?いや、無いけど?」

「そうか。なら悠里、髪型変えてみる気ないか?」

「は?」


いきなりだったからそんな声を出してしまった。なんと、わざわざ大和に知り合いの良い理髪店を教えてもらい、予約も取ったらしい。……そこまでされたら行くしかないじゃないか。


「大体お前、その髪型でなんか勿体無いだろ?顔はかなりいいのに」

「そうか?」

「今は帽子を取ったスナフキンだしな」

「スナフキン!?」


モモからでた言葉に少しショックを受ける。髪が長すぎるという自覚はあったが、そんなに長かったか?





翌日、鍛錬が終わった後に俺はモモと一緒に理髪店へ向かった。お金は鉄爺に話したら快くお金をくれた。どうやら鉄爺やルー師範代も気になっていたらしい。商店街を抜けて、ちょっと歩くと目的の理髪店に到着する。


「じゃあ、始めるわね。どんな風にする?」

「一番良いのを頼む!」

「メ タ 発 言 !!」


モモがノリノリで言うから思わずツッコんだ。それから一時間くらいで散髪が終了した。


「モモ、終わったぞ」

「おう、どんな感、じ……」


俺を見てモモは固まってしまった。今の髪は後ろ髪は肩に少し掛かるくらい、前髪はバッサリ切られて双眸がハッキリと出ている。


「切ってみて驚いたわ〜。元が良いからハサミが凄く進むし」

「どうしたモモ?なんか変か?」

「いや、変じゃないぞ!すごく似合ってる!」

「そっか。ありがとう」

「っ!?///」


バッ!とモモは顔を赤くして悠里から逸らし、そんなモモを見て悠里は?を浮かべる。店員さんは「あらあら、まあまあ♪」と楽しげにその様子を見ていた。


「女の子の方は頑張りなさいね。彼がイケメンだと狙う人多いわよ♪」

「な!?///」

「?何の話だ?」

「う、うるさい!お前に関係ない!///」

ブンッ!

「おっと!?いきなり殴るなよ!?」

「うるさいうるさいうるさーい!!///」


なにこの理不尽……そして店員さん!笑ってないで止めてくださいよ!!





その日の夜、夕食を食べ終わった俺は自
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ