暁 〜小説投稿サイト〜
真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
6部分:第四話 悠里と百代と怪談と
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


第四話です
ではどうぞ〜
********************************************
第四話 悠里と百代と怪談と


大和side


天城悠里。その名前は知っていた。成績は優秀、運動もできる、人柄も悪くない優等生。
顔は髪がかなり伸びていて、特に前髪は鼻にかかる位まで伸びているため、両目は隠れて顔は見えない。実際、先日にちゃんとした顔を見たときは誰か分からなかったくらいだ。
あまり大勢と組むことを好まず、この学年のイジメの対象である椎名京と仲がいい事から『変わった奴』のレッテルを貼られていた。
休み時間の大半は読書で過ごし、読んでる本は様々。文学だったり歴史書だったり、はたまた工学系の雑誌やオカルト雑誌、理系雑誌等々……
種類を問わずかなりの量を読んでおり、学校の本は読み尽くしたとか。一回、悠里の読んでいた工学系の雑誌を読ませてもらったが、専門用語や知識が多くて全く分からなかった。悠里が言うには『そっちの高校とか行かないと、普通はわからない』というらしい。
ちなみに、モロはそれを読んでみてかなり興味心身だった。
ただ、そこまで高い知識や運動神経がいいのに今まで目立たないのが不思議だった。それを姉さんに聞いてみると


「悠里は内弁慶だからな。学校では目立たない分知識を色々貯めておくらしいぞ」


ということらしい。まだまだ謎が多い兄さんだった。





大和side end





百代side



原っぱの後に私と悠里は風間ファミリーの一員となり、川神院以外での行動が増えた。もっとも、悠里は隣の学校に友人がいるらしく、たまに走ってそっちまで行くらしかったが……
風間ファミリーに入ってからは、悠里にも友達が増えたみたいで少し安心した。あいつが他の誰かと連んでる所を見たことないし、学校内でも話をする程度しか相手がいない、と本人が言っていたからだ。
一人だけ、入学から付き合いの長い友人がいるらしく、そいつが女子と言うから「気があるのか?」と聞くと、「なにをバカな」と笑って言った。
ふと、この時に思ったのだが、悠里はかなり勿体無いことをしているのではないか?顔は髪に隠れてはいるが、ボサボサに伸びた髪の下にある顔は悪くない。むしろかなりいい。
それを知るのは今のところ学校内では私だけ、それはそれでいいが、私に勝った男が変な奴というレッテルが貼られているのが納得しなかった。
そうと決まれば、実行に移すのが先決だな!私は舎弟の大和を探し出した。





百代side end





悠里side

原っぱ奪還戦から二週間後、風間ファミリーに入った俺とモモは秘密基地に行ったりしながら鍛錬との両立で過ごしていた。モ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ