ガンダムW
1596話
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というだけだ。
それに比べると、ハワードの部下は少なからずその能力を受け継いでいるというか、弟子的な扱いというか。
少なくても以前トールギスの仕上げとスーパーバーニアの改修を頼んだ時の事を思えば、連合軍の整備員達よりも腕が立つのは明らかだった。
だからこそ、シャドウミラーに欲しい。
もしハワード達がいれば、現在行われているトールギスの改修も間違いなく早く終わるだろうし。
それに、もしかしたら……本当にもしかしたらだが、ホワイトスターと連絡が出来るようになった時、そのまま技術班に……という可能性もある。
「……いや。儂等は遠慮しておくよ」
だが、ハワードはあっさりとそう告げてくる。
「随分とあっさり断るんだな」
「いや、勿論悩んだ。じゃがな。儂は大きな組織に雇われるというのは、もう真っ平なんじゃ」
なるほど。
当然その理由としては、以前OZに雇われていた事だろう。
そしてトールギスの設計をしたのはいいが、結果として他の5人の科学者と逃げ出した、と。
「けど、今のOZはガンダムを開発した技術者を探している。そうなれば、当然お前に辿り着く可能性もあるぞ?」
ハワード自身はガンダムの開発に関わってはいない。
だが、それでもトールギスの開発に関わった技術者として、有能なのは間違いない。
それにデスサイズの整備もしてるのだから、少なからずガンダムの技術についても詳しいだろう。
ウイングガンダムは……ヒイロが自分の機体は他人に触って欲しくないという主義だから、ハワードも詳しくはないだろうが。
ともあれ、ハワードは現在地球にいる人間の中でトップクラスにガンダムの技術について詳しいのは間違いないのだ。
そんなハワードを、OZが……レディ・アンが知ってしまえば、決して見逃すとは思えない。
連合軍に協力している立場のシャドウミラーとしても、OZにハワードが捕まるような事態は歓迎出来ない。
ハワード1人だけであれば、原作と違ってメルクリウスとヴァイエイト……そしてビルゴとビルゴUが開発されるような事はないだろう。だが、逆に原作に全く存在しないMSが開発される危険すらあった。
……それはそれで面白そうな気もするけどな。
今のOZに俺の侵入を探知する事は出来ない。
いや、監視カメラの類を駆使すればどうにか侵入を探知する事は出来るかもしれないが、生身の俺に向かってどうにか出来る筈もなかった。
何しろ、物理攻撃が通用しないのだから。
「ぬぅ。お主の心配も分かる。分かるが……今更誰かの下に付くというのは、儂の性に合わないんじゃよ。儂が出来るのは、こうして頼ってきた相手に手を貸すくらいじゃ」
「そうか」
何かを口にしても、それは決して受け入れられないだろう。
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