ガンダムW
1596話
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実際現在のトールギスは、MSとして考えればかなりの性能を持っている。
それこそ機動力を活かして戦闘をすれば、ガンダム3機を相手にしても負けない戦いくらいは出来る程に。
だが、それでもハワードは我慢が出来ないのだろう。
……もっとも、ハワードの専門はあくまでも推進機関……トールギスで言えばスーパーバーニアだ。
それ以外の専門外の件でハワードの手を煩わせようとは思っていない。
「他のガンダムの開発者に連絡が取れれば、また違うのかもしれないがな」
「そうじゃな。じゃが、それが無理なのはアクセルも知っておるじゃろう?」
ハワードの言葉に、無言で頷きを返す。
実際、OZにとってガンダムの開発者というのはガンダムを開発した憎むべき存在であり、同時にその技術を得る為に喉から手が出る程に欲している存在だ。
原作でもレディ・アンは5人の科学者の素性を半ばOZの関係者だと予想していた。
だとすれば、この世界でも恐らく元OZの技術者だという予想はしているだろう。
つまり、裏切り者を放っておく訳にもいかないという事もあり、より必死に5人の技術者を探すだろう。……まぁ、正直なところを言えばハワードもその5人の仲間なのだから、同じ地球上にいるハワードが一番危険な筈なんだが。
その辺りは灯台もと暗しって奴か?
「だろうな。だからこそ、こっちで出来る改修作業を連合軍の整備員に頼んでいるところだよ」
そう告げると、ハワードも納得した様子で頷く。
その表情が若干苦々しいものに感じられたのは、やはり自分がトールギスを開発したという強い自負があるからか。
「アクセル、そろそろ帰るわよ」
デュオとの間で話が纏まったのか、凛が俺に向かってそう告げる。
「もういいのか?」
「ええ。デュオは私達に合流するのを快く納得してくれたわ」
……快く? と一瞬疑問に思ったが、ここで何かを言えばそれは俺にも被害が出そうなので、大人しくデュオを生贄に差し出して口を噤んでおくとしよう。
経緯はどうあれ、デュオがシャドウミラーに所属する事になったのは明らかなのだから。
視線をサリィの方へと向けると、何故か誤魔化し笑いを浮かべられたが。
うん、気にしたら負けだな。
「分かった。……なぁ、ハワード。お前達もシャドウミラーに来る気はないか?」
「儂等もか?」
「ああ。お前達の持つ能力は、シャドウミラーとして是非欲しい」
ガンダムを作った5人の科学者は、能力はあれどもあくまでも個人だ。
いや、実際にはガンダムを作る際には色々と協力している者もいるんだろうが。
実際原作でもバートン財団でヘビーアームズを開発している時に何人も科学者や技術者らしいのがいたし。
だが、それはあくまでも協力関係にある
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