ガンダムW
1596話
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らねえけどよ』
色々とエキセントリックな性格をしているヒイロだが、MSの操縦技術という意味では間違いなく一流だし、工作員としての腕も文句はない。
……問題となるのは、何気に常識が微妙になかったりするところだが……その辺は日常で生活をしていれば、その内どうにかなるだろう。
まぁ、そのヒイロもデュオによるとこないらしいが。
もしかして、リリーナの側にいたりしないだろうな?
というか、この歴史のリリーナはどうなってるんだろうな。
原作だとピースクラフト家の人間として動き出す頃合いだと思うんだが。
「アクセル、デュオ。話はその辺にして頂戴。早速だけどデュオにはこっちと合流して貰うわ」
『へいへい、もう好きにしてくれよ。それでいいなら、幾らでも従うからさ』
半ば自棄っぱちといってもいいようなデュオの言葉。
だが、そうでありながら。間違いなくデュオはその飄々とした態度の裏でこっちの様子を窺っているのだろう。
本当に連合軍がコロニーに対して宥和政策を行うのであればよし。だが、それが嘘なら……
実際にそれを行動に移せるかどうかはともかく、そう狙っているというだけで俺達も……そして監視されている連合軍側も、迂闊な行動には出られない。
「そう。じゃあ、今から言う座標にガンダムで移動してきて。ああ、トレーラーで運んできても構わないわよ?」
凛の言葉にデュオが頷き、合流についての話し合いが行われる。
それを見ながら、俺がやるべき事は余計な口を出さずに眺めているだけだ。
ここで迂闊に口を開けば、また妙な方向に話が飛んでいきかねないし。
「そう言えば、アクセル。現在トールギスの改修作業をしているという話をしておったが……」
俺が暇そうにしているように見えたのか、ハワードがそう話し掛けてくる。
「ああ。関節部分に結構疲労が溜まっててな。それに、ガンダムが持っているような頭部バルカンがないのは痛い」
「ふーむ……お主の操縦技術を考えれば、それは当然かもしれんな。ちと悔しいが」
「悔しい?」
「ああ。あの機体は、儂が……いや、儂等が当時持っている最高の技術を集めて開発した機体じゃ。実際、当時はトールギスを十分に操縦出来るだけの者はおらんかった程にな。じゃが……今のトールギスでは、アクセルの操縦技術についていけんのじゃろう? それは技術者として不満を持つのは当然じゃ」
サングラスを掛けているので正確なところは分からないが、それでもこうして話していると悔しいという雰囲気は伝わってくる。
一流の技術者だけに、どうしても自分の過去の作品が俺の操縦技術に遅れを取るというのが許せないのだろう。
「けど、ハワードが改修してくれたスーパーバーニアは、今のところ全く問題ないぞ?」
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