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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第10話 猛攻
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は、ノーマのシグーが立っていた。
「!!」
ノーマは、相手の真の意図にようやく気付いた。
機甲兵部隊で、敵のMSを誘導し、爆弾で動きを止めてから、隣接するビルの上層階を爆破、敵のMSを降り注ぐビルの残骸の下敷きにすることで止めを刺す。
先程のワイヤートラップは、本命であるこの瓦礫のトラップに対する囮だけでなく、退路を断つという目的があったのである。
「くっ!」
トゥームストン………その巨大な墓石は、地面にいるノーマとシグーに向けて轟音を立てて落下した。
少なく見積もって数十トン近い質量を有するその物体の直撃を受ければ、モビルスーツさえも破壊されることは間違いなかった。
「そんな単純なトラップで!」
ノーマは、シグーの背部のスラスターを全開にした。
ディエゴ曹長のゴライアス部隊は、シグーの動きを止めるべくチェーンガンや対戦車ミサイルを乱射する。
ノーマは、左腕のシールドを投げつける。投げつけられたシールドは、一瞬銃弾の火花を浴びて真っ赤に染まり、止めとばかりに撃ち込まれたピルム対戦車誘導弾が大穴を開けた。タンデム成型炸薬弾頭を搭載したミサイルの一撃はシールドの裏に装着されたガトリング砲の基部を破壊し、弾倉が爆発したシールドは砕け散った。
シールドのミサイルによって空いた穴を起点に爆発が起こり、爆風が砕け散るシールドを覆った。
同時に爆風の中からシグーが飛び出す。
コンクリートの豪雨がシグーを打ち砕く寸前、シグーは、離脱に成功した。
爆風から現れたシグーは、すれ違いざまに右腕の重斬刀を振るう。
近くにいたゴライアスが切り捨てられる。
シグーは、ゴライアス隊の前に着地した。シグーが地面に着地する轟音が、
ディエゴ曹長の耳には、やけに大きく聞こえた。
同時に背後のコンクリートの瓦礫の山がはじけ飛んだ。中に仕掛けられていた爆薬が爆発したのである。
本来ならビルの下敷きになったシグーに対する止めとなるはずだった爆薬は、コンクリートの瓦礫を砕いただけに終わった。
次の瞬間、シグーの左腕に握られていた重突撃機銃が、ディエゴ曹長率いるゴライアス部隊に浴びせられた。
「畜生!」そう叫んだディエゴ曹長の視界は炎に呑まれた。
廃墟の一角で、毒々しい色の爆炎が吹き上がった。
「…」ノーマはそれを一瞥して、次の敵を叩き潰すべく歩みを再開した。
「ディエゴ曹長戦死!」
「そんな……ディエゴ曹長の隊がやられました。」
その報告は、直ぐにパドリオの操縦するガンビートルの通信システムを介して指揮官であるハンス大尉に伝えられた。
更に、ディエゴ曹長の隊の支援に向かっていたユーラシア軍所属の歩兵部隊がシグーによって全滅させられていた。
「ディエゴ……
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