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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
5部分:第三話 原っぱ奪還戦
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「おう〜、任せとけ〜」
決して止めるのではなく、やりすぎるなとだけ言った。
「目には目を、歯には歯を、毒には毒を、ってな」
今回は自業自得だ。風間ファミリーの面々は驚きながらこっちを見ていた。あと、少し引いてたかもな。次の瞬間、上級生は悲鳴と共に屋上から落ちてきた。
「あ、あわわわ……」
「おい、これは……」
「さすがに、まずくないか……?」
流石にこれはヤバいと思ったのだろう、一子と風間、大和は声を上げた。
「大丈夫。この高さなら骨は折れはしない。まあ、数日間は痛みに苦しむけどな」
痛みは最後には消えるから、可愛いもんだ。耳に空けた穴に比べればどうってこと無い。本当ならまだやり足りないくらいだ。
俺はそんな上級生に近付く。
「なあ先輩、もし今日のことを先生や親に言ってみろ?……その両足だけじゃなく、今度は手も使えなくするぞ。一生涯の保証付きでな」
「ひぃぃぃ!」
「……わかったな?あと、原っぱには二度と近づくなよ?」
「は、はいぃぃぃぃ!!」
上級生は担げるだけの仲間を連れて、足早に去っていった。
「お前、人のこと言えないだろ」
「だってモモも同じこと考えてただろ?……まあ、手加減したほうだろうけどさ」
「だろう?ちゃんと約束は守ったぞ」
「うん、えらいえらい」
そう言ってモモの頭を撫でる。もうどっちが年上か、分かったものじゃない。けどモモは気持ちよさそうにしているからまあいいか。
やること終わったしあとは帰るかな、と考えていると、
「2人とも、ちょっといいか?」
このグループのリーダーで、頭にバンダナを巻いた少年、風間翔一が代表して一歩前に出る。
「なあ、俺達の仲間に……『風間ファミリー』に入ってくれよ!」
『風間ファミリー』。その名前は俺達の小学校では有名な友達グループだ。同学年で形成されたグループで、リーダーである風間翔一はその破天荒さでも有名人だ。
チラリとモモを見ると、面白そうに笑みを浮かべた。ただ、少し口の端を吊り上げた。
「すまん、ちょっと待っててくれ」
俺はモモを連れて少し風間ファミリーから距離を取る。
「モモ、あのグループに入るかどうかだけど」
「面白そうだな。それに私はアイツ達が気に入ったぞ」
「入るのに文句はないけど……モモ、お前入って自分がリーダーになるつもりだったろ?」
「…………」
長い沈黙。やっぱりね。長い付き合いだからモモの考えがなんとなく読み取れてしまう。唇の端を吊り上げて笑う時というのは、殆ど自分が楽しい時、あとは何かよからぬことを考えたときだ。
「だ
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