最後の一人
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「も・・・もちろんですよ・・・」
笑顔のはずなのにものすごい恐怖を感じる。ウェンディって俺に対してだけ時々ものすごく攻撃的になるよね!?てかウェンディも見惚れてたんだから、ちょっとくらい許してよ・・・
第三者side
「お待たせぇ!!」
「リュシー様!!」
シリルがウェンディに怒られていた頃、彼女たちとお別れをした女性は港にある巨大な船の前で辺りを見回す男たちに手を振る。
「勝手に出歩かないでください」
「探したんですよ」
「いいじゃん少しくらい」
彼女の持つクーラーボックスを奪うように預かり兵隊たちが前を歩いて誘導する。注意された女性は不機嫌そうに頬を膨らませていた。
「何日くらいでつく予定なの?」
「三日ほどで到着すると思われます」
船に乗り込みながら今後の予定等の確認を行いつつ、歩いてきた道の先を見据える。
「は〜あ、またいつか会いたいなぁ」
頭の中に浮かんでくる六人の少女たち。そして、その後に出てきたのはずっと前の記憶なのに、いまだに鮮明に覚えている小さな少女。
「あんな風になったのか、あの子は」
はぁ、とため息をつくと、後ろから兵隊たちに急かされ重たい足を前へと運ぶ。彼女は船に乗った後も、しばらく出会った少女とある時で止まる妹とを重ね合わせていたのであった。
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