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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
最後の一人
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ける動作からお店の人を呼ぶ動きまで、すべてが優雅に見えてしまうから不思議だ。

「スターマンゴーのジェラート十個ください」

ドテッ

だが、彼女の注文が聞こえた瞬間、すべてのイメージが崩れ去った。

「え?そんなに食べるの?」
「一人・・・だよね?」
「連れが居ても十個は多いと思うけど・・・」

美しい見た目とは裏腹によく食べるということなのだろうか?それでも十個は多いだろうけど。

「一人で食べるのかい?」
「ううん、お土産。だからこれに入れて」

不思議に感じた店主が声をかけると、彼女は氷でできたようなクーラーボックスを取り出し、それに入れるように指示をする。

「なんだ、そういうことか」
「ビックリしちゃったね」

それを聞いて俺たちも思わず安堵する。まさか一人で今すぐ食べるんじゃと心配していたから、お土産で、しかも事前に持ち帰る準備までしていたのだから。

「はい、これ特別に一個サービス」
「本当!?ありがとう!!」

たくさん買ってくれたからなのか、はたまた彼女が美人だからなのかはわからないが、店主がクーラーボックスに入れたのとは別に一個ジェラートをサービスしてくれた。

「じゃあ早速食べちゃおっかな?」

そう言って彼女はベンチがいくつかある場所・・・つまり、俺たちの方へとやって来る。

「あら?こんにちは」
「「「こんにちは」」」

何気なく目が合ったのでニコッと微笑みかけてくる女性。それに対し俺たちもペコッと頭を下げて返す。

「みんな可愛いね、女子会?」
「違います」

隣のベンチに腰掛けながらサラッとそんなことを言ってくるので即座に否定する。これは単なるお出掛けであって、決して女子会などではありません。

「どこから来たの?」
「フィオーレから来ました」

観光だとわかっているようで出身地を聞かれた俺たち。なので、ウェンディがそう言うと女性は何やら嬉しそうな顔をする。

「えぇ!!私もフィオーレ出身なんだよ!!」
「「「「「えぇ!?」」」」」

これには思わず驚愕してしまう。でもさっきの観光船には居なかったなと思い尋ねると、今はフィオーレとは別の大陸に住んでいるらしく、今日はたまたま俺たちに出会った次第らしい。

「へぇ、いくつくらいなの?」
「あたしは15!!」
「俺は13です」
「私は12歳です」
「私は10ですよ!!」

レオンがいるとシェリアからウェンディまでの年齢が連なるんだけど、今日に限って彼がいない。まぁ、連なってるからなんだって話ではあるんだけど。

「いいなぁ、可愛い盛りだね!!」
「いえ、あなたの方が美人ですよ」

一番年下のサクラの頭を撫でつつ頬を緩ませる女性。彼女にウェンディがそう言うと
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