バレンタインデー
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」
「それは言えてるかも」
シェリアの恋は応援したいけど、それが成就するところまで行くのは至難の技だと思う。漏れそうになるため息を堪えつつ、私たちもシェリアとチョコを作るべく冷蔵庫へと向かいました。
翌日〜シリルside〜
ウェンディたちが何かをしていた次の日の朝、俺たちは朝の身支度を整えつつ、昨日のことを振り返っていた。
「結局何をしてたのかわからなかったね」
「夕食も普通だったしな」
「ムニャムニャムニャ・・・」
包帯を巻き直しつつ、ズボンを穿いていくレオンの隣では、ラウルが眠りそうになりながら服を着替えていた。この二人はなかなか器用なようで、眠りそうになりながら着替えるという高度なテクニックをたまに使用している。朝が弱いのは寝足りないだけなのかわからないけど、もう少しシャキッとできないのかな?
「ほら、起きてラウル」
「ハッ!!ごめん」
二、三回強く揺すると彼は意識がはっきりしたらしく、目の焦点も合っている。それからケガをして時間のかかるレオンの着替えが終わってから部屋を出てリビングへと向かうと、ウェンディ、シェリア、シャルルとセシリー、ついでに昨日なぜか泊まっていったという話だったサクラが待ち構えていた。
「おはよう、シリル」
「今日は何の日かわかってる?」
「え?」
今日何かあったっけ?誰かの誕生日とか?いや、そんな記憶は全然ないし・・・
「わかりません・・・」
「んん?」
諦めて申し訳なさそうに顔を伏せる俺といまだに記憶を辿っているレオン。何を言われるのか不安を感じていると、二人は怒る様子もなく顔をあげるように促してくる。
言われるがままに顔をあげると、少女たちはリボンがつけられた箱を差し出してくる。
「「「「ハッピーバレンタイン!!」」」」
「わたしたちからプレゼントよ」
「「「え?」」」
バレンタイン?一瞬何のことかわからず言葉を失っていると、しばらくしてその言葉の意味を思い出す。
「今日バレンタインだったのか」
「だから昨日あんなに早く帰ったんだな」
「これくれるの!?」
俺はウェンディとサクラから、ラウルはセシリーとシャルルから、そしてレオンがシェリアからプレゼントを渡される。
「わぁ!!これって手作り!?」
「そうよ」
「すごいでしょ〜」
早速開けているラウルからの情報で俺も大急ぎで開けてみる。すると、二人のプレゼントはお店などでは見たこともない形をしており、手作りなんだと改めて認識する。
「すごい!!これ二人が作ったの?」
「昨日シェリアから教えてもらいながら作ったんだ」
「いい感じだと思うであります!!」
二人が頑
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