バレンタインデー
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い。強くするとお湯がチョコに混ざっちゃうし、弱いとうまく溶けないし・・・
「あ!!お湯混ざった〜!!」
「ちょっとならそこだけスプーンで掬って捨てちゃって」
お湯が入ると固まらなくなるらしく、注意が必要らしい。それからなんとか湯煎を終えた私たちは、次の作業へと移る。
「次は生クリームを混ぜていきま〜す!!」
「生クリーム?」
あとは固めるだけかな?なんて考えていたら、現実はそんなに甘くなかったらしい。生クリームを入れるのがチョコトリュフを作る基本らしいです。なので、溶かしたチョコレートに生クリームを少しずつ混ぜていきます。
「ヤバッ、順番間違えたかも・・・」
何か後ろから聞こえてはいけない言葉が聞こえた気がするけど、気にせず作業を進めていく。
「混ざったらスプーンで掬ってまな板に均等に分けていって」
それが済んだら一度冷蔵庫で冷やしてから次の作業に移るらしい。丸めながらセシリーとサクラがバレないようにつまみ食いしてるけど、見なかったことにしよっかな。私もちょっとだけ食べちゃってるし。
「じゃあ冷蔵庫に入れて冷やそうね」
「「「は〜い!!」」」
まな板ごと冷蔵庫に入れて一度休憩に入る。その際、お話に夢中になって冷やしているのを忘れないように、タイマーをセットしてから話し始めます。
「そう言えばサクラは好きな人とかいるの?」
「いないですよ?」
シェリアがニヤニヤしながら、一緒にチョコ作りに励む少女にそんな質問をぶつける。どんな回答が来るのか楽しみにしていたのに、少女はさも当たり前だといった感じで即答していた。
「じゃあなんで参加してるのよ」
「ギルドの皆さんに作ろうと思ったから!!」
シャルルとセシリー、ラウルに対しては敬語ではなく対等に話ができるようになったサクラ。前までは三人にも敬語だったんだけど、そんなに年齢も変わらないし、仲がいいから話しやすくした結果らしい。
「そう言うシャルルとセシリーは?二人は好きな人にあげるの?」
すると、サクラが質問返しで二人の少女に問いかける。セシリーはともかく、シャルルはこういう催しには興味ないような気がしていたけど、今こうやって参加しているところを見ると、もしかしてという考えが出てきてしまう。
「私はウェンディが心配だから付き合ってるだけよ」
「僕は楽しそうだから〜」
しかし、返ってきた答えは案の定といった感じのもの。シャルルはハッピーがいれば答えに詰まったかもしれないけど、今は彼がどこにいるかわからないし、セシリーはそもそも恋愛にまだ興味を示していない。だから、とりあえず私たちと一緒に作ることが目的でやっているんだと思う。
「でもウェンディとシェリアは本気よね」
「特にシェリアは張り切ってるも
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