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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第9話 聖天使出撃
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、彼女の父親であるヨハン・アプフェルバウムの存在もあった。

ユーラシア連邦 ドイツ州 ケルン出身の第1世代コーディネイターにして、黄道同盟創設メンバーの1人であるこの人物は、現在、同志の大半と共にプラント最高評議会のメンバーに選出され、現在、アプリリウス2の地区代表 プラント最高評議会議長補佐として活動していた。

新兵からエースになったとはいえ、まだ経験が少ないノーマにシグーが引き渡されたのには、実力のみならず評議会議員の縁者子弟に最新鋭の機体を引き渡しておくことで、ザフト内部での立場を良くしておきたい、と考える関係者の配慮が全く無かったとは言えなかった。



「ノーマ小隊長!出撃されるのですか?」
先程まで待機室にいたのであろう。彼女の部下の一人が尋ねた。

「ええ、そうよ」
「修復が完了次第、我々も共に出撃します!」
数時間前に経験した地球連合側戦闘機部隊との戦闘で、ノーマのシグーは殆ど損傷を蒙らず、弾薬と推進剤を消費しただけで済んでいた。
だが、彼女の部下の機体は損傷を蒙り、現在修理中であった。

「今回の戦闘は私だけで十分よ、貴方達は、この艦の直衛に付きなさい。敵がいつ襲撃してきても不思議じゃないわ」
「ここまで、敵襲なんてきませんよ…」
「小隊長1人で市内の地球軍と戦うんですか?」
「そこまで無謀なことを私が考えているわけがないでしょ?私は突破口を開くだけよ、安心して」
「…了解しました。」
次に背後から整備班長が彼女に声をかける。

「小隊長、出撃されるのですか」
「ええ、整備は?」
「シグーは、既に完了しています。」
「グゥルは使用可能?」
「グゥルへの推進剤補給は既に完了しています」
「ありがとう。」
そう言うとノーマは、ハンガーに駐機された愛機の元に向かった。
彼女は、シグーのコックピットに乗り込むと即座に計器類を起動させる。

シグーは、ハンガーから歩き出すと、リニアカタパルト上に置かれた物体の上に足を置いた。
そのエイを思わせる物体は、後部に推進器があった。
シグーは、ジンよりもスラスターの推力はあるものの、飛行モビルスーツ ディンの様に自力で飛行することは不可能であった。
その為、追加装備が必要となる。

それが、このサブフライトシステム グゥルであった。

民間向けに垂直離着陸輸送機として開発されていた機体をベースに開発したこの機体は、MSを搭載し、戦場まで輸送させることを目的に開発された無人航空機である。
その高い推力により、限定的ながらモビルスーツに空戦能力すら持たせることができ、少しの改造で、無人輸送機・爆撃機としての運用も可能な装備である。

現在、ファーデン戦闘大隊の指揮下のモビルスーツ部隊が、地球連合軍の追撃にグゥ
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