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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第9話 聖天使出撃
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生かして戦闘要員として幾つかの活動に従事した。駐留軍に対するテロ、公園や工業施設に爆弾を仕掛けようとするブルーコスモスの民兵と銃撃戦を演じた経験もある。

ザフト入隊後、モビルスーツパイロットとしての適性は不適格とされた。
だが、指揮官としての適性は、黄道同盟時代に武闘派の戦闘員のリーダーをした経験もあって有りと判断された。
その後の戦功により、ザフト地上軍 ヨーロッパ方面軍所属ファーデン戦闘大隊指揮官として
レセップス級<リヴィングストン>の艦長に任命されるまでになった。

ノーマ・アプフェルバウム…つい先ほどまで彼の隣に立っていた少女は、彼と同じく黄道同盟時代からのメンバーでもあると同時に評議会に名を連ねる者を父親とするプラントのエリートでもあった。

彼にとっては、ある意味で自分の生きてきた全てを否定されているかのような存在であった。
だが、皮肉なことに彼と彼の部下にとって彼女こそが現状を打開できる数少ない要素だった。


――――――――――<リヴィングストン>格納庫―――――――

ザフトのMS部隊の移動基地でもあるレセップス級の格納庫は、元々広かったが、殆どの搭載機が作戦に出撃している現在、この<リヴィングストン>の格納庫は更に広く見えた。
ノーマは、自身の乗機へと向かった。

ノーマが足を止めたMSハンガーには、ザフトの最新鋭機 モビルスーツ シグーがその力強い鋼鉄製の巨体を屹立させていた。シグーは、ザフトの主力MS ジンよりも精悍かつ細みのある外見をしていた。

そしてその精緻な動きを可能とする両腕には、兵器が保持されていた。
右には、ザフト軍のMS用主力火器である重突撃機銃が、左には中世ヨーロッパの騎士が使用していたものを巨大化させた様な円形のシールドとそこからはみ出たガトリング砲の銃口が鈍い光沢を放っていた。

円形の特殊合金製シールドの裏側には、ガトリング砲の機関部と徹甲弾、他数種類の弾頭が装填された弾倉パックがある。

シールドに火器を搭載するというのは、限られたウェポンラックの有効活用という意味では、合理性があったが、敵の攻撃を受けることを考えると衝撃による動作不良や誘爆の危険性を孕んでいた。

シグーは、ジン部隊の指揮官機として開発された機体で、飛行MS ディンのスラスターを改良した2基のメインスラスターによって機動性がジンの2倍近く強化されていた。

ジンをあらゆる性能で上回るシグーは、主力機 ジンの後継機種としてエースパイロットや指揮官を中心に配備が進められていた。

ノーマにこの機体が引き渡されたことには、
彼女自身が、MA 22機、戦闘機12機、装甲車両29両を撃破し、戦闘艦4隻、輸送艦3隻を撃沈したエースパイロットであることだけでなく
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