暁 〜小説投稿サイト〜
機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第8話 廃墟の宴
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
後に攻撃が命中する。


「後ろにもいるのか!?」包囲されたと考えたケヴィンは、一瞬正面の敵への警戒を薄くしていた。
その隙を突きハンスのゴライアスを敵指揮官のジンの真下まで接近した。

ハンスのゴライアスは、グレネードランチャーをケヴィンのジンの頭部に向けて発射した。
白煙の中で輝くジンのモノアイは、まるで人魂の様に不気味だった。

「アンテナが!やってくれるっ」
グレネードを受け、ケヴィンのジンの頭部の大型ブレードアンテナが砕け散った。
それは、指揮官であるケヴィンと離れて突入し、市内で地球連合軍部隊と交戦していた部下達との通信が、困難になることを意味していた。
尤もはるか前に中継役の通信車両の大半が撃破されていたが。

「こいつ!」
ケヴィンのジンが重突撃機銃を放つ。
ハンスは、即座にゴライアスを横に跳躍させて回避する。
だが、ハンスの後ろにいたゴライアスが被弾し、爆散する。 

「バークっ」
煙幕が晴れ、ハンスが、廃墟の影に身を隠したのと同時に、鉛色の雲が立ち込める上空に赤い星が生まれた。

「信号弾、ザフトのものか?」
「信号弾!今度は何処だ?」
その信号弾は、彼らと同じく都市内で戦闘しているMS部隊からでなく、安全なはずの後方に展開していた車両部隊から発射されたものであった。

「中隊長!敵の攻撃です!」
生き残っていた装甲車のクルーの報告がコックピットに響いた。

「何!一体何処から!?」
ケヴィンは、予期せぬ敵の出現に絶句した。
「やってくれたか!ディエゴ曹長!」
対するハンスは笑みを浮かべた。

「敵は姿を消す魔法でも使ったとでもいうのか?」


この時、ザフト軍に対して逆襲に出たのは、ディエゴ曹長率いるゴライアス2個小隊を主力とする機械化歩兵部隊だった。
彼らは、都市郊外へと繋がる下水道の一つから進軍してきたのであった。

まず陣地構築の際に用いられる瞬間硬化剤と瓦礫でコーティングすることで封鎖し、ザフト側の歩兵部隊が侵入できない様にした。

そして自分達が利用する際に備え、予め内部に工兵用爆薬をセットし、通路を開削できる様にしていた。
無論その際の爆発音は、ザフト側のセンサーにも感知された。

だが、近くで戦闘が行われている状況では、機械は感知しても人間の側は、問題なし、と判断してしまっていた。

「野郎ども!つっこむぞ!!」
ディエゴ曹長は、ゴライアスの右手に保持した20oチェーンガンを掃射した。

その攻撃は、ザフト軍のトラックの荷台に命中、直後中に搭載されていた弾薬かバッテリーが爆発し、
トラックごと周囲にいたザフト兵を吹き飛ばした。

「敵襲!」
ザフト歩兵部隊も自動小銃で反撃するが、それら
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ