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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第7話 市街地戦突入
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ピットの彼が、スイッチを押すと同時にジンの右腕に装備された重突撃機銃が発射され、76o弾が廃ビルに次々と叩きつけられた。

轟音を立てて廃ビルは崩壊し、其処に潜伏していた連合兵達を押し潰した。

兵員輸送車から降りたザフト歩兵が周囲に潜伏する敵を掃討するべく、廃墟に突進する。
窓際や砲撃によって開けられた穴から連合兵が彼らを銃撃する。

ザフト兵達は、即座に走り、廃墟の中や壁へと逃れようとするが、一部が被弾し、絶叫を上げて倒れる。
あるザフト兵は、膝を撃ち抜かれた同僚を助けようと足を止めた。
その直後、重機関銃の銃弾の嵐を浴びて彼は、戦友の隣に崩れ落ちた。

兵員輸送車の車体上部に搭載された20o銃座が即席の火点に銃撃を浴びせた。
次々と火点が制圧され、その隙にザフト兵が、連合兵の立て篭もる廃墟に迫る。


彼らの活躍≠ヘ、敵手たる地球連合軍部隊にも脅威を感じさせた。

「ハンス大尉、14地区の部隊から応援要請、押されてるみたいです。」
「パドリオ!どんな機体か情報は?」
「敵の戦力はジン2機、兵員輸送車3両、歩兵50とのことです。
またジンの1機は、頭頂部アンテナが大型化されているカスタム型です。」

「角のでかいジン…偵察隊が言ってた最初に市内に入ってきた機体か。」
恐らくそいつが指揮官機…ハンスは、敵の機体が通信能力を強化されているという点、部隊の先頭に立って向かってきたという情報から、その機体が市内のザフト部隊の指揮官機であると推測した。

「わかった。恐らく指揮官が率いている部隊だ。俺の隊が攻撃する。」
「隊長、どうするんで?流石に敵も、馬鹿じゃない。
生半可な待ち伏せや作戦じゃ返り討ちに遭いかねませんよ」
「安心しろ、策はある。各員作戦は、チェーンスモーカー≠ナいく」
「「「「了解」」」」

指揮官たるハンスのゴライアスを先頭にゴライアス部隊は、進軍した。
周囲にいた歩兵部隊も、それぞれの戦場に向かうべく、地下への入り口へと向かう。


穴だらけの道路…それも無数の瓦礫や車の残骸、オレンジ色の炎を上げる可燃物といった障害物が転がる中、
機械仕掛けの甲冑たちは、人間を遥かに超える速度で進む。

ゴライアスには、別のタイプの地球連合の使用する軍用パワードスーツ グティ 雷電と同様にローラーダッシュ装置が装備されている。
しかし、この時、障害物と、穴だらけの道路の状態から、ハンス以下ゴライアスの着用者達は、人工筋肉による通常走行で、移動していたのである。

「もうすぐ、14区だ!作戦通りにいくぞ!」
「「「「了解!」」」」
ゴライアス部隊は、一斉に駆けだした。
人工筋肉の独特の駆動音が着用者の耳に響いた。
まるで人間の心臓の鼓動の様だ…ふ
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