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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第7話 市街地戦突入
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ダメージを与える程度でジンを撃破するには至らない。
対するジンはメインカメラを破壊されるという、人間でいえば半ば視覚を失った様な状態であったが、
戦車を撃破可能な火力は健在だった。
重突撃機銃を受けた不運な陣地の一つが砕けた。
爆炎が生まれ、同時に人体の部品と瞬間硬化剤で固められていたコンクリート片が盛大に飛び散る。
ジンは、損傷で戦闘能力を半減させられながらも後退を開始した。
いつもならば、機体各部のサブカメラに切り替えて戦闘を継続していたが、
バルク小隊の末路を知っていたこともあり、渋々ながら、上官の命令に従った。
「ちっ、仕留め損ねたか」
狙撃用のポイントの1つであるビルで対物ライフルを構えるアンジェリカは舌打ちした。
先程のジンのメインカメラを破壊した一撃は、彼女によるものであった。
「ん?」その時、ジンの左脚部にミサイルが着弾した。
関節部を狙ったその一撃は、ジンの左脚部を見事に機能不全に追い込んでいた。
片足を鉄屑に変えられたジンは、バランスを崩して隣接する住居を巻き込み、土煙を巻き上げて倒れ込んだ。
その攻撃は、ジンの周囲の廃墟に隠れていたハンスのゴライアスが放った対戦車ミサイルであった。
彼のゴライアスの周囲には、数機部下のゴライアスの姿もあった。
「敵の攻撃!どこからだっ」ジンのパイロットは、予想外の事態に慌てる。
間髪入れず、ゴライアスの放ったミサイルが、ジンの重突撃機銃を破壊した。
しかし彼は、パニックを起こしてコックピットから敵が待ち受ける外界に出るという愚を起すことなく、
上官に連絡を入れた。
「ケヴィン中隊長!こちら5番機行動不能!支援を!敵に包囲されています。」
「くっ!こちら1番機支援要請には、応えられない!上空に信号弾を撃て!
カッセル隊が砲撃支援してくれる!」
同じ頃、別の地区で地球連合軍部隊と交戦していたケヴィンの班は、
支援を送れるような状態ではなかった。
「…畜生が!」ジンのパイロットは、悪態を付きつつ、自機の信号弾発射装置のボタンを押した。
信号弾がジンの胴体から放たれ、空中に黄色い煙が上がる。
「総員!ジンから離れろ!砲撃が来るぞ!」一方、敵の意図を察したハンスがそう叫ぶや否や、
ゴライアスも、歩兵部隊も、廃墟や、地下への入り口に向けて雪崩を打って後退する。
その最中、連絡を受けたカッセル軽砲小隊指揮下のリニア自走榴弾砲とザウートからの砲撃が降り注いだ。
撃ち込まれた砲弾は、徹甲弾ではなく、榴弾、それも空中で炸裂するタイプのもので、
目標近くにいるジンとパイロットにダメージをなるべく与えないようにするための配慮であった。
空中で次々と爆発が起こり、降
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