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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第7話 市街地戦突入
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た。
対する座席の男は、渋面で応える。
エリクが、艦砲射撃を忌避するのは、ある事件が原因であった。
それは、約20日前 イベリア半島制圧戦の過程で起きた。
工業都市 ビトリアを巡る戦闘の時、エリクと<リヴィングストン>は後方にてモビルスーツ部隊の補給拠点、部隊指揮所として待機していた。
市内の地球連合軍は撤退するか全滅し、戦闘が間もなく終結するか、と誰もが想像していたその時、
都市外周で索敵行動を取っていたサンドラ偵察小隊から緊急通信が入った。
地球軍の地上部隊が市内への突入を図っていると。
この時、敵部隊の進路上には、基地設営隊の車両や補給車両が多数展開しており、側面から蹂躙されかねない状況であった。
飛行襲撃部隊は補給中であることと、エリクは、制圧力と射程を考慮し、<リヴィングストン>の主砲による艦砲射撃を行った。
エリクは既にサンドラ偵察小隊が後方に退避、車両部隊と合流したと判断していた。
しかしサンドラ偵察小隊は、艦砲射撃の着弾点である敵の予想侵攻ポイントで、踏み止まって戦闘を継続していたのである。
前線部隊の一つから誤射を知らせる通信が届いた時には遅すぎた。
砲弾を自爆させようにも、自爆信号は通信障害で届かず、空しく砲弾は予定通り全弾が
予定の着弾点に大穴を穿った。
着弾した40p砲弾は、機甲歩兵、歩兵部隊を塵も残さず消滅させ、バイソンの群れの如く進撃していた戦車や装甲車の車列を瞬時にスクラップに変換した。
更に匍匐飛行し、ザフト軍部隊に雀蜂の如く執拗に攻撃を加えていた攻撃ヘリコブター部隊も衝撃波で、紙細工の様に弾き飛ばされた。
そして友軍であり、前線で踏み止まっていたサンドラ偵察小隊もその例外ではなかった。
戦車部隊の主砲による集中射撃を封じるべく、地球軍部隊に突撃していた彼らは、砲弾の着弾点近くにいたため、
全ての機体が大破した。
指揮官機は文字通り粉々に破壊され、唯一原型を留めていた3番機も胴体が衝撃によって内部機関を破壊され、パイロットは首の骨を折って死亡していた。
結果のみを見れば、それは、NJによる通信障害が招いた数限りない戦場の喜悲劇の一つでしかない。
だが、同時にエリクの経歴に拭うことの出来ない汚点を残したのであった。
「それは、貴官の推測にすぎん、それにもうウーアマン中隊は市内への突入を開始している。今更遅いのだよ」
エリクは、精一杯の指揮官の威厳を持って彼の傍らに立つ少女に自らへの追及を止める様に婉曲的に言った。
対するノーマもそれ以上は追及すべきでないと考えたのか、沈黙した。
エリクは、正面を見据えた…<リヴィングストン>のブリッジの防弾強化ガラスを隔てた外界…鉛色の雲が立ち込
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