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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第6話 偽りの囁き
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させられた。
モーターの動力源となる小型バッテリーは、長くても20分程しかモーターを動かせなかったが、熱紋、音紋センサーを駆使して見えざる敵を求めるザフト軍部隊には十分すぎた。
また戦闘車両に比べて音が小さく、整備の問題で音紋パターンが不揃いなゴライアスのモーター音は
雑音と判断される可能性が高かった。
「支援砲撃にしては余り勢いがないな…」
既に第22機甲歩兵中隊を含む地球連合部隊は、シェルターや地下の安全なエリアに退避を済ませていた。
「今頃敵の奴ら、俺達を全滅させたと思い込んでるでしょうね」
部下の一人は、楽しげに笑みを浮かべる。
不意にハンスは、ザフト側の推定している戦果≠ェどんなものか知ってみたくなった。
だが、自分がそれを知ることは無いだろうと思い、その考えを振り払った。
「ルシエンテス少尉より連絡、砲撃によりスカイデストロイヤーが損傷を受けたみたいです。
射撃は可能とのことです。」
「自動モードでその場に放置する様にと伝えろ」
「では、我々も赴くとするか」
同じ頃ザフト軍は、市街地に潜伏する架空の機甲部隊を全滅ないし、大損害を与えたと判断していた。
「ケヴィン中隊長、索敵斑とドローンの情報を照合した結果が出ました。敵の装甲車両を10両以上撃破確実、不確実6とのことです。」
指揮車両のオペレーターが興奮気味に報告した。
「連中の半分は仕留めたかな」
ケヴィンは、ここ最近剃らずにしていた為、山羊の様に伸びた顎鬚を右手で扱きながら言った。
「しかし、その程度の兵力でモビルスーツ3機を有するバルク隊が全滅するとは。」
「連中は偵察装備で軽装でしたからね。それに奴のアカデミーでのモビルスーツ操縦の成績は酷いもんだった。良くモビルスーツに乗れたと思ったものですよ」
そう言ったカッセルは、アカデミーでの成績がバルクよりも高かったにもかかわらず、バルクがジンのパイロットになったのに対し、自分が、戦車モドキのザウートのパイロットとなったことに不満を持っていた。
「突入開始、カッセル隊は最後に市内に突入せよ、チャールズとユースフはカッセル隊の護衛に付け」
ケヴィンのジンが突入開始の信号弾を打ち上げる。鉛色の空に打ち上げられた赤い星は、鮮血の滴の様だった。
直後、指揮官機である彼のジンを先頭にジン部隊が、分散して装甲車両を従えてそれぞれ市内へと突入を開始した。
ケヴィンとしては兵力分散の愚を犯さない様に1つに部隊を纏めて突入したかったが、
その場合、攻撃を回避することが困難な上、纏めて撃破される危険性があった。
常識的に考えて市内に立て篭もる敵にモビルスーツを複数破壊できる威力を持つ兵器があるとは思えない。
だが、彼は、敵を軽視して全
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