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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第6話 偽りの囁き
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したいのでしたら艦砲射撃でもないと無理です」
そう言ったのは、ザウート部隊を率いる褐色の肌と燃える様なオレンジの髪を持つ巨漢 ウィレム・カッセルであった。
「艦砲射撃か…」
「やはり、<リヴィングストン>に支援砲撃を要請するべきか。通信兵、支援要請を」
「了解」
後方の陸上艦 改レセップス級 リヴィングストンは40p砲を搭載しており、その火力は、並みの砲兵隊を上回る。
この改レセップス級は、欧州のザフトには、4隻が配備されていた。
「<リヴィングストン>より通信、艦砲射撃の必要性を認めず、また友軍を巻き込む危険性がある。とのことです。」
「拒否されたか…」
「ちっ、前に自分が味方撃ちしやがったからってあの野郎…」
カッセルは、乗機のザウートのコックピットで毒づいた。
彼率いるカッセル軽砲小隊は、砲戦MS ザウート4機と支援用の車両10両で編成されていた。
戦車の車体の上にモビルスーツの上半身と大砲を載せた様な形状のザウートは、
モビルスーツ中心の軍隊であるザフトにおいて砲兵、対空戦力を兼ねていた。
ザウートの背部が爆発し、白煙と共に弾着観測ドローンが次々射出され、都市の方へと飛んで行った。
単座式のコックピットの正面モニターにドローンからの画像や気温、風向、風速といった砲撃に必要なデータが映し出された。
「砲撃開始」
カッセルは、指揮下の砲兵部隊に観測データを送信すると、命令を下した。
その直後、ザウートの肩部にマウントされた2連式キャノンが一斉に発射された。
数秒後、その周囲に展開していた鹵獲リニア自走榴弾砲やら多連装ロケット車両が火を噴いた。
市街地に炎の雨が降り注ぐ。
傷口に塩を塗り込むかの如く、砲弾が半壊のビルに次々と撃ち込まれ、ビルを崩落させた。
ロケット弾が撃破されたジンの横たわる道路に叩き込まれ、爆発の毒々しい閃光の華が咲き乱れる。
公園の頭上で炸裂した砲弾の破片と爆風が、金属製の遊具も、木製のベンチも石造りの噴水も全て等しく吹き飛ばしていった。
砲撃が行われる中、ジンに護衛された索敵車両が都市の付近にまで接近し、地中に音響センサーを撃ち込み、砲撃の戦果確認と索敵活動を行っていた。
兵士の絶叫や兵器が破壊される音、着弾したミサイルや砲弾の爆音、落雷の様な建造物の崩れ落ちる轟音等の音が混然一体となった戦場音楽は、一見情報とは無縁に思える。
地中に撃ち込まれた音響センサーから取り込まれた音は、コンピュータによって解析され、幾つものパターンに分割され、敵に関係する音が選別される。また敵とは関係ないと判断された音…支援砲撃の着弾音や廃墟の崩れる音等は雑音として排除される。
これらの原型となったのは、将来木星圏開拓の際に
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