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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第6話 偽りの囁き
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化され、地球連合軍の戦車の残骸から回収した爆発反応装甲を胴体部に張り付け、防御力が強化されていた。
「さて、敵の兵力はどれ位だ?」
指揮下の通信車両から無人偵察機が収集した市内の画像が転送される。
それらの画像には荒廃した都市とそこに横たわるモビルスーツ ジンの残骸の姿を映したものもあった。
「バルク…間に合わなかったか」
エレノア隊からバルク機から支援を要請する緊急通信を受けた段階で、バルク隊が全滅の可能性は考慮していた。そして、エレノア隊の全滅が判明した時、それは確信となっていた。
しかし、いくら覚悟していても、数日前、数時間前に言葉を交わした同僚がこの世の住人ではなくなるということは、ザフトの前身である黄道同盟時代の武装闘争にも参加していたケヴィンにとっても慣れることでは無かった。
「バルク小隊を撃破したことを考えると戦車1個中隊、支援の歩兵が500〜2000以上居ると考えられます。」
部下の一人が通信で応える。作戦会議は、指揮車ではなく通信を通して行われた。
近距離なら電波障害の影響も少なく、通信車両のサポートもある為問題は無い。
本来なら指揮車で顔を突き合わせて行いたかったが、いつ敵の航空攻撃や少数のゲリラ部隊による逆襲が無いとも考えられない以上、ケヴィンは、安全の方を優先した。
「歩兵部隊の数が多い…少なく見積もってもこちらの数倍とは覚悟していたが厳しいな」
モビルスーツは、宇宙、地上、水中、空中で縦横無尽に活動し、現在、最強の兵器と言って差し支えない兵器であり、ザフト軍の快進撃はそれを証明していた。
しかし、どれだけ技術が発達しても最後に勝利した後にその地域を制圧占領するのは、歩兵なのである。
これは、数千年前にシュメール人がチグリス・ユーフラテス川の近辺に最初の都市文明を煉瓦と青銅と犂鍬で築き上げた頃から変わらない原理であった。
その代替として再構築戦争以降、各国が軍事用ロボットの開発を進めているが、コンピュータウィルスや今次大戦のNJによる電波障害等の影響で歩兵に代わる存在には至っていなかった。コロニーを国土とする国家故、人口で地球連合側に遥かに劣るザフト軍は歩兵の数で常に劣勢であり、アフリカ戦線では北アフリカ共同体の兵員で補填していた。
特に都市制圧戦では、モビルスーツや戦車、戦闘機等よりも歩兵の存在が重要になる場合が多く、稀に市内に立て篭もった敵部隊の連携攻撃にモビルスーツが不覚を取ることもあった。
「理想としては包囲してゆっくり叩き潰したいが、今の状況では無理か」
「やはり市街地に対して砲撃を行い、敵戦力を減らしてから突入するべきだな」
「市内全域をまんべんなく砲撃するには、弾薬もザウートや車両の数も足りませんよ、市内の敵を叩き潰
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