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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第5話 廃都炎上
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違い、障害物がある市内ではこちらもそうだが、ジープも速度を緩めざるを得ない、そこを仕留めることは簡単であると判断していたのだ。
右折と同時に、ターニャの視界に飛び込んできた光景は、停車したジープの姿だった。
その荷台には、対空ミサイルランチャーを抱えた兵士が立っていた。次の瞬間ランチャーが火を噴く。
「当ると思って……ぐっ!!」
ディンは、空中で機体を少し傾け、攻撃を回避する。
ミサイルは、ディンを掠めてビルの一つに着弾した。
次の瞬間、ターニャを衝撃が襲った。彼女は、周囲を見渡す。
ディンの左隣には、4門の対空機銃を載せた車両が猛火を彼女の乗機に浴びせていた。
スカイデストロイヤー 対空自走砲………この車両は、元々大西洋連邦軍欧州派遣軍第34歩兵師団所属のもので故障によって爆破放棄される予定だったものを編入したものだった。
故障の為移動不能だったが、載せられた対空火器は、弾薬の続く限り使用可能で、砲台として運用可能であった。
周囲を高層建築が聳え立つこの場所では、遮蔽物のない空間では高機動を誇るディンは、籠の中の鳥と大差なかった。高速で豪雨の如く放たれる対空機銃弾が、ディンを撃ち据える。
「こんな…ところでっ!」
ターニャは、自身が罠に誘い出されたこと、そして自身がまもなく火箭の暴雨の中で散った戦友の後を追うことになることを理解して悔しさの余り歯噛みした。
直後、対空機銃弾が胸部装甲を貫き、コックピットブロックを吹き飛ばした。
搭乗者を失ったディンは、胴体部から炎と黒煙を吹き上げながらコンクリートの地面に墜落して砕け散った。
「やったぜ!」
黒人系の連合士官、第22機甲兵中隊所属のドミンゴ・ルシエンテスは、白い歯をむき出しにして笑った。
同じ頃、エルマーのディンは、MLRSの設置地点の一つに到着していた。
ディンの目の前には、火山の噴煙の様に白煙を上げる四角形の物体とその周囲には、発射時に爆風で跳ね飛ばされたと思しき、隠蔽用の特殊迷彩塗料を塗布した黒いシートが散乱していた。
「対地ロケットだと……馬鹿な!」
誘導装置すら付いていない地上攻撃用の兵器に航空部隊である自分達が攻撃され、多大な犠牲を払ったという事実を彼は受け入れることが出来ずにいた。
追い打ちをかけるかの様に彼に更なる凶報が齎された。
直後、モニターに映っていた僚機を示す光点が消えた。
それは市内に突入したターニャのディンのものであった。
「そんな、エレノア隊長の次はターニャがやられるなんて…」
エルマーは、最初それが、IFF(敵味方識別装置)の故障だと思った。
だが、市内から立ち上る煙は、それがIFFの故障等ではなく事実であるということを雄弁に物語っていた。
「…」
エルマーはディンを反転さ
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