暁 〜小説投稿サイト〜
機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第4話 鉄巨人倒れる
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
「やったぜ!」

パドリオ軍曹は、ガン・ビートルの車内で両手を挙げて叫んだ。ゴライアス3機がハンスの着用するゴライアスに接近する。

「MSが3機の割に早く片付きましたね」
「油断するな、機甲兵に被害はないが、歩兵には無視できない被害が出ている。もし部下がちゃんと従っていたら、あの世送りになっていたのはこっちかもしれん」
ハンスは、未だに燻るジンの下半身のみの残骸を眺めていた。

「それに、これはまだ前哨戦に過ぎん、もうじきザフトの奴らが来る。」
「…!」
次の瞬間、予定されていたかのように通信が入った。

「第7小隊より連絡、侵入した無人偵察機1機を撃墜、ザフト側航空部隊のものと思われます!」
まるで示し合わせたかの如く市内外周に展開していた偵察の歩兵部隊より報告が入った。

彼らは、林立する建築物の間を飛ぶドローンを監視塔替わりに使用していたホテルの屋上から銃撃を浴びせることで撃墜に成功していた。

「定期便共か…」
ハンスは呟いた。

定期便…それは、地上攻撃に現れるザフト軍飛行部隊の隠語であった。ディン、攻撃ヘリコプター 下駄履きのジンで構成されるそれらは、友軍戦闘機の傘のない彼らにとって死神にも等しい存在であった。


「郊外に展開している第1特別防空隊に連絡、回廊に敵が接近したらクラッカーで盛大に歓迎してやれと伝えろ!市内の部隊は、敵が散開行動をとった場合に備えて防空陣形で待機!急げ」


廃墟の都市に潜む地球連合軍部隊が、罠を張る中へとザフト軍飛行部隊は接近しつつあった。

彼らは、先行したバルク小隊が壊滅したことをまだ知らない……


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ