暁 〜小説投稿サイト〜
機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第4話 鉄巨人倒れる
[6/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
火器にも耐える軽量装甲を纏った人工筋肉駆動の小人を吹き飛ばすには十分な威力を秘めていた。
だが、重突撃機銃が火を噴くよりも早く、遠方のビルから放たれた20o弾が、重突撃機銃の弾倉を貫いた。
別の地点に移動していた狙撃兵 アンジェリカが20o対物ライフルによって狙撃を行ったのである。
即座にバルクのジンは重突撃機銃を手放す。弾薬が誘爆した重突撃機銃が爆発する。
「ライフルが!」
唯一の火器である重突撃機銃を失ったバルクは、ジンの腰部の重斬刀を抜いた。
重斬刀は、モビルスーツサイズの実体剣であり、その威力はモビルアーマーや戦車の装甲を破壊する程である。
ただし近接戦闘用の武器である為、射程という点では、徒手空拳と変わらないものであった。
眼の前に立つ大男の名を持つ小人を切り倒すべく、巨大な長剣を握った単眼の魔神が疾駆する。
対する小人……ハンスのゴライアスは動かない。まるで恐怖にすくみ上ったかのようだった。
突如、バルクのジンの足元…地面が崩壊した。
再構築戦争後、大西洋連邦やユーラシア連邦等の各国がテロや戦争に見舞われた都市の復興、改築に際して重視したのは、市民を避難できる空間の確保であった。
これは、再構築戦争末期、カシミール地方で使用された核攻撃の影響である。
後に最後の核と呼ばれたこれによって西暦のソ連崩壊後は一時期SF小説の中の出来事のように語られていた核攻撃の危機が現実化したことで各国は主要都市に核攻撃への耐性、市民が避難できる空間の確保を重要視したのである。
そしてC.E 70年時点、核シェルターとして転用できる地下鉄や地下施設などが各国の多くの都市に地下空間が存在していた。
ハンスは、これら地下空間を敵の空爆に耐える退避壕として利用するだけでなく、ザフト軍に対する攻撃手段として利用することを編み出したのである。
都市の中で老朽化が進んでいる箇所を選び出し、其処が一定重量を超えると崩落する様に工兵部隊によって工作を施していた。
それでも落とし穴へと改造されたその地面は、人間や自動車が上に乗っても耐えられたが、戦車を上回るモビルスーツ ジンの重量が耐えられるはずがなかった。
コンクリートの地面を踏み抜いたジンは、地下空間へと落下していった。
「しまったあ!」
落下の衝撃に揺れるジンのコックピットにバルクの絶叫が木霊した。
そしてその底には、対陸戦モビルアーマー用の大型地雷が仕掛けられていた。ジンの巨大な足が、埋設された地雷を踏み抜いた次の瞬間、穿たれた大穴から眩いオレンジの爆炎が吹き上がった。
「やったか?」
「…!」
ハンス以下周囲に展開する連合兵達は、憎むべき、宇宙より降り立った機械人形が落下した大穴を凝視した。
内部で爆薬が炸裂
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ