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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第4話 鉄巨人倒れる
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チャーを向けた。

その直後、76o弾が彼の付近に着弾し、血煙となって彼の肉体は消滅した。その戦闘はもはや虐殺に等しかった。わずかモビルスーツ2機の前に積み上げられた数十人の訓練された兵士達の個々の能力もトラップも無意味に等しい…それを見る者に教える光景であった。その様子をマンションの最上階の部屋のひとつで眺めている者がいた。

「ユーラシアの連中…ありゃ大半は死んでるな…だが、敵は討ってやるからなっ」

暴徒の略奪と兵士達の清掃活動で家具一つ無い室内でその女性は、目の前の惨劇を見つめて言った。

機甲兵用のスーツに身を包み、肩まで伸びた黒髪と大きな灰色の瞳が特徴的なその女性……アンジェリカ・コレオーニ少尉は、ただライフルスコープを覗いていた。

そして彼女の傍らには、黒い金属の光沢を放つ巨大な銃がまるで天体望遠鏡の様に脚立によって立てられていた。

彼女の得物、赤外線望遠レンズ付20o対物ライフルは、本来は、パワードスーツ用の火器で遠距離から陣地やレーダー施設、指揮車両を攻撃するのがその用途であった。

アンジェリカ自身も機甲歩兵であったが、15日前の戦闘でゴライアスを失い、負傷していた。
幸い彼女は日常生活に支障がない程度の負傷で済んだものの、乗機のゴライアスは幾つかの部品を除き、スクラップと化し、予備の機体も送られて来なかった為、彼女は、狙撃兵としてこの戦場に立っていた。

彼女は、ジンの2機の内、右側に立っている右腕が破損した機体に狙いを定める。
非装甲目標を狙うことが目的のこの対物ライフルでは、戦車やモビルアーマーのリニアガンや戦闘機の誘導爆弾にも耐える重装甲を持つジンに対してはあまりにも非力であった。

だが、狙撃兵としてこれまで経験を積んできたアンジェリカは、知っていた。

いかに重装甲を誇る目標でも柔らかく弱い箇所が複数存在するという事実を…アンジェリカは、対物ライフルのトリガーを引いた。

ベランダから竜の首の様に外に出ていた銃口が、爆発した。

そこから発射された銃弾、否砲弾は、音速で冷たい大気を引き裂きつつ、暴虐の限りを尽くす機械仕掛けの単眼の魔神へと突貫していった。

ウェルのジンは、周囲の歩兵を掃討したことを確認すると左腕の重突撃機銃を下した。

次の瞬間、はるか遠方、林立する廃ビルをすり抜けて20mm徹甲弾が重突撃機銃に着弾した。横合いから左腕の重突撃機銃の弾薬ブロックに命中した一撃は、内部に残されていた弾薬を誘爆させた。

弾薬はごく僅かしか残されていなかったが、重突撃機銃の銃身を吹き飛ばすには十分過ぎた。
重突撃機銃が、はじけ飛び、アヴァンギャルドな形状に変形した破片が、無秩序に周囲に散乱した。

重突撃機銃を保持していたジンの左腕のマニュピュレーターは、手
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