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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
44部分:第四十話 予言と歓迎会
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としたとき、


「は?与一がいない?」


主役の一人である与一が見当たらない事が分かった。
朝は出ると言ってあたが、この時間になって姿を消したらしい。


「やはり殴ってでも連れてくるべきだったか……」

「ダメダメ。3人は今回の主役なんだぞ?1人でも雰囲気が悪かったらブチ壊しになる」

「ならどうしたら……」


確かに与一が来なければこの会は意味がない。どうするかな……


「……俺が説得してみる!」


そう言って大和は名を挙げた。…いいのか?


「おい大和いいのか?お前の古傷抉ることになるぞ?」

「準備したのは俺だし、責任持って与一を連れてくるよ。任せてくれ」

「ありがとう直江くん」


そう言って大和は会場を出た。俺はトイレに行くため会場を後にする。その後、教室に寄って鞄から一つの棒状の物を取り出し、ボイスレコーダーにコードを接続して、イヤホンを耳に付ける。
実はコレ、タークスご用達の指向性マイクだ。某ステルスゲームの蛇達が羨むような高性能マイクは屋上の声を簡単に拾ってくれた。なんともまぁ……中二病全開の会話だったけどな……
会話の録音が終わるとさっさとマイクを片付ける。


「あー、悠里だー」


教室から出ようとするとユキと遭遇した。


「何してるの〜?」

「ん?面白いこと。ユキはなにやってるんだ?」

「悠里と大和がいないから探しに来たんだ〜」

「そっか、ありがとうな」

「えへへ〜♪」


ユキの頭を撫でると、ユキは嬉しそうに笑う。それから2人で会場に向かう。


「そういえば、ユキは今日は来るのか?」

「うん。トーマと準も用事があるみたいだから、行く予定だよ〜」


余談だが、ユキはあの事件以来風間ファミリーのゲストとして偶に金曜集会に来るようになってる。新しい家庭の事もあるため、本当に偶にしか来れないが、俺や古参メンバーにとってはユキも大事なファミリーの仲間だ。
本当は冬馬や準も毎週参加すればいいと言っているが、


「ボクにとってトーマと準のいるところは悠里のお陰である場所だから、2人の事も大好きなんだ〜。風間ファミリーのみんなも大好きだし、だからどちらかだけを取るなんてできないよ〜」


ということらしい。
確かにユキにとって冬馬と俺達は天秤に掛けることなんてできないよな。
ちなみにその後


「あ、でも一番大好きなのは悠里だよ〜!」


のセリフでモモと京に襲われかけたのは別の話だ。……なんでさ?さて、会場に着くと丁度よく大和が会場に入ってきた。かなり疲れた様子だったので


(……そっとしておこう)


聞かないことにした。まぁ、内容は知ってるし
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