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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第3話 形勢一変
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とによって……この当時、プラントでは、脆弱なコロニー内生態系を安全状態に保つとの名目で食用可能な植物の栽培を違法化する法令が理事国の行政官らによって可決されていた。

この食用可能植物の定義は拡大していき、一時期には西暦の歴史時代に非常食に用いられた松やタンポポ、蘇鉄、蜜が取れる薔薇等の一部観葉植物さえ含まれるほどであった。

両親と泣きじゃくる彼の眼の前で、兵士達によって菜園は容赦なく軍靴で踏みにじられ、そこに咲いていたサフランは、一本残らず引き抜かれ、透明のゴミ袋に土と一緒に詰め込まれていった。

この時、作業の為にやってきた兵士の一人が言った一言「いい加減、ガキを黙らせてくれませんかね。遺伝子操作で俺らよりもいい職について、遥かに賢いアンタらなら簡単でしょう」は、ウェルを自分がコーディネイターであることを初めて、そして否応なく意識させた。

以来彼は、それまで単にかっこいいと思っていた駐留軍の装甲車を威圧的に感じるようになり、プラントを占領者の如く闊歩する駐留軍兵士に嫌悪感を抱いた。

これは、彼だけでなくプラント市民の多くが持っていた感情であった。

プラントを防衛し、治安を維持するという大義の名の元に駐留していた理事国軍は、その目的とは裏腹に旧式化した正規軍の装備を使用しており、他のコロニーの軍事・警備部隊に比べて重武装化されていた。このことは、刑務所の中の囚人と変わらない。と主張したザフトの関係者や独立論者の主張を補強することとなった。

理事国の代表は、プラント駐留軍の重武装化について、コーディネイターが住民の大半を占める為、ブルーコスモスのテロを受ける危険があること、またプラントが理事国にとって宇宙に存在する最大の工業地帯であることと、コストカットの為に軍の中古機材を転用しているだけに過ぎないだと反論していた。

だが、毎日町で軍服を着た兵士と装甲車を目撃し、外の宇宙空間を航行する完全武装の艦艇が水族館の肉食鮫の如く我が物顔で遊弋する姿を見せつけられているプラントの市民にとっては言い訳にしか聞こえなかったのである。

その6年後、プラントの基準で成人に達した彼は、父親と同様に宇宙港を仕事の場に選んだ。彼は、宇宙港でのパワードスーツによる物資の搬出入作業に従事した。

この時期、職場の同僚から勧められ、ザフトの前身であるプラント住民の政治団体 黄道同盟に入党した。

一般党員として後のプラント最高評議会議員としてコンピュータにその適性を見いだされ、選出される幹部達の演説する姿に熱狂し、秘密裏に行われる軍事訓練に汗を流した。

数年後、彼の所属する組織は、ついに占領者を追放した。
その1年後、地球連合は、独立を果たしたばかりのプラントに宣戦布告し、1度目と同様にプラントを守護する巨人達に蹴散らされ
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