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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第3話 形勢一変
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重突撃機銃を乱射した。
突発的な暴風さながらの砲弾の連射が周囲の廃墟を薙ぎ倒す。

「よせ!ウェル!」バルクがすかさず静止したことでその弾薬の浪費は短時間で終わりを告げた。


だが、それが周辺の廃墟に齎した結果は破滅的であった。

死体が内部にそのまま放置されていた病院は、汚い落書きが描かれていた白い壁を穴だらけにされ、マンションは、そこに人が居住し、文化的な生活を行ってきていたということを、見る者全員に疑わせるであろう無残な姿に変換されていた。

そこに隣接していた小洒落たピンクとアイボリーホワイトで彩られたカフェは、至近距離で炸裂した複数の76o弾の爆風を受けて、無残に破壊され、その内側に残されていた19世紀の英国貴族が愛用していた様なテーブルや調度品は、粉々に粉砕されていた。

数ヵ月前には、子供の笑い声が絶えなかったであろう公園は、76o弾が中心で炸裂したことで着弾点にクレーターが形成されていた。

周囲に存在していたブランコやキリンを象った滑り台等のカラフルな遊具は、爆風と衝撃波でひっくり返り、横転し、引き裂かれていた。

燃料として周辺住民に切り倒される事無く残されていた樹木は、
散乱していた生ゴミや動物の死体等の可燃物と一緒に炎上していた。

中に即席爆弾や弾薬でも存在していたのか白い屋根の公衆トイレは、オレンジの爆風に呑まれた瞬間に爆発を起こして粉々に砕け散ってしまっていた。

これでは、周囲に潜んでいたであろう連合兵どころか野良犬や小動物等も生きてはいないだろう…
思わず、バルクもそう思ってしまう程であった。

「弾倉を交換しろウェル。カートのジンの弾倉を回収するんだ。」
「りょ、了解」

ウェルのジンは、撃破されたジンの腰に装着されていた予備弾倉に手を伸ばす。

その金属の腕が1連射で戦車を撃破可能な爆発物の詰まった物体に接近した。
そして鈍色の指がその表面に触れようとしたその時、
そこに巻き付けられていたクモの糸の様な白く細長い何か≠ェ、偶然雲間から差した陽光を浴びて光った。

「ウェル!トラップだ。離れろ!触るんじゃない!」

それを見たバルクは思わず、部下に向かって怒鳴った。

次の瞬間、76o弾が詰まった予備弾倉が爆ぜた。

オレンジの爆風がジンの右腕を呑み込んだ。

衝撃波でウェルのジンが酔っ払いの様によろめいた。
ウェルのジンは、即座に体勢を立て直した。

だが、爆風で右腕のマニュピレーターが破損していた。
武器を保持するのは、難しいであろうことは一目でも理解できた。


「ワイヤートラップか…」

バルクは、予備弾倉に爆薬が仕掛けられており、それに触れようとすれば、張り巡らされたワイヤーによって爆薬が
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