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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第3話 形勢一変
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周囲のビルの屋上に展開していた迫撃砲部隊も行っていた。
彼らは迫撃砲を撃ち込むと即座に撤収した。

カートのジンが、右スラスターに被弾し、甲虫の羽の様な形状のスラスターが破損した。

「よくもやりやがったな」
「カート!待て!くっ!」
「ナチュラル共が!逃がすか!」

上官の指示を無視してカートはジンを走らせた。

つい数分前の上官の命令も先程の砲撃の嵐が彼の頭から吹き飛ばしてしまっていた。
また、このまま同じ場所に止まっていれば友軍が撃破された際誘爆に巻き込まれかねないというのと
瓦礫の下敷きになる危険を恐れていたのもあった。

彼が、市街地から離れた病院付近に到着すると同時に6機のゴライアスに変わって7機のゴライアス部隊が出迎えた。

7機のゴライアスの鋼鉄の腕には、20oチェーンガンが握られている。
無人攻撃ヘリの武装を転用したこの火器は、当り所次第で装甲車をも撃破可能であった。

無論、20oでは、戦車のリニアガンをも弾くジンの装甲を貫通することは不可能である。
だが、関節部やメインセンサーを攻撃することで有効打を与えることが可能であった。

「こいつ!」

カートのジンが重突撃機銃をゴライアス部隊めがけて乱射した。

だが歩兵より少し大きい程度で、装甲車より少し遅い程度の速度で疾走する機甲兵を狙い撃つのは至難の業である。

次々とゴライアスの頭上を戦車砲並みの太さの火線が過ぎ去った。

「全機、指揮官機の肉薄を援護!」

先頭を行くゴライアスの装着者 ハンスは、無線通信と肩部の赤色ランプを点滅させることによる光学信号で指示を下した。

電波が拡散するNJ下の戦場では、無線通信の信頼性は低下し、遥か産業革命以前の狼煙や光による連絡手段の存在も無視できなくなっていた。

「了解!」部下の機体も彼の指示を受け、周囲の廃墟を巧みに利用しながら、20oチェーンガンで牽制する。

20o弾の着弾の火花が甲冑の様なジンの装甲に輝く。同時に周辺の歩兵が左右のビルより、煙幕を展開した。
煙幕の白い煙は、幕の様にジンの足元を覆い隠した。

「くそ!何処に行った!」

その隙にハンスのゴライアスは、ジンの真下に接近していた。
「当たれ!」

ハンスは、真上に向けて20oチェーンガンを連射した。
彼のゴライアスの20oチェーンガンから炸裂弾が次々と発射される。

超高速で吐き出された炸裂弾は、射線上に存在したジンの右手に握られた重突撃機銃のバナナマガジンに突き刺さった。

1連射もしない内にハンスは、背部ブースターパックを全開にしてその場を離脱した。
その直後、バナナマガジンの弾倉が誘爆、戦車を破壊する破壊力を秘めた
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